チェンマイでワークアウト
日ごろ日本でスポーツクラブなどに通いトレーニングしていたり、運動場や公園、街なかをジョギング、ウォーキングしていて、旅行中でも体を動かしていたい(トレーニングは、ちょっとでも休んでしまうとすぐに体重が増えてしまったり、筋力が落ちてしまうことは経験者ならよくご存知だと思います)という方も多いのではないでしょうか。タイ人は、気候のせいもあってか一般的に歩いてどこかに行くということをほとんどせず、ちょっとした距離でもバイクを使ったりしますが、最近は世界的な健康ブーム(?)もあってか、エアロビクスやジョギングなどに励む人も非常に多くなってきています。
自分も日本ではジムでフリーウエイトを中心としたトレーニングに取り組んでいる一人ですが、このコーナーでは旅行者でも気軽に参加できるエクササイズを行っている場所や実際に走ってみたジョギンクコースなどについて紹介したいと思います。なお、プールは中級以上のホテルであればほぼ必ず付いていますので、ここでは省略しています。
エクササイズ
■ホテルのフィットネスセンター、スポーツクラブ
日本人の団体ツアーが利用するようなクラスのホテルであれば、フィットネスセンターが用意されているところも多いと思います。ただし、一口に“フィットネスセンター”と言ってもレベルはさまざまで、利用されていない空きスペースにわずかなマシンを並べているだけで、利用者がないのか器具がほこりをかぶっているところもあれば、セントラル・ドゥワンタワン・ホテルのように、スタジオを備えた本格的な会員制スポーツクラブとして運営されており、ホテルの宿泊客もビジター扱いで利用できるようになっているところなど、そのレベルはさまざまです。ホテルの部屋に備え付けてあるディクショナリーを見るか、フロントでたずねてみるといいでしょう。ホテル自体に施設がなくても、提携しているジムを紹介くれることもあります。
ホテル以外にもフワイケーオ通りにあるヒルサイド・コンドミニアムのようなマンションでもフィットネスセンターを備えているところがあるほか、エアポートプラザの中には最近スポーツクラブができて結構にぎわっているようです(旅行者がビジターで利用できるかどうかはわかりません)。また、2010年には、チャーンプアック門近くのマニーノパラット通り沿いのコンピュータショップのがたくさん入っているビルの最上階に“Fitness
Thailand”がオープンしました(ビルの北側にあるため、通りからは見えません。
【2010年6月アップデイト】
管理人も、仕事連絡用などのため現地で持ち歩いています
■チェンマイ市営競技場
お堀の北辺中央にあるチャーンプアック門から700〜800mチョータナー通りを北上するとチャーンプアックバスターミナルがありますが、そこに面した交差点(信号)を右折しラタナコーシン通りを200〜300m行った左手にチェンマイ市営競技場があります(お堀沿いのマニーノパラット通りからサナームキラー(タイ語で“競技場”の意)通りに入って行くと突きあたりになります)。ここは、SEA(東南アジア)ゲーム開催のために郊外に700年競技場が建設されるまではチェンマイ唯一と言ってもよい競技場だったのですが、その中にあるメインスタジアムの東側観客席の下に、マシンを備えた小さなウエイトトレーニングスタジオがあります。まだ自分は実際に利用したことはないのですが、外から見た限りでは一通りの設備は整っているようです。ただ、フリーウエイト中心でかなり本格的にやっている人達ばかりが集っているカンジで、独特の雰囲気に慣れていないとちょっと辛いかもしれません。
入口の扉にオープン時間(8:30〜11:30、13:10〜19:30)が書かれています。受付の人にたずねたところ、利用料金は1日20Bとのことでした。
さらに、競技場敷地内の最奥(スタジアムの北)に小さな体育館があり、ここでは毎日17時15分から、エアロビクスが行われています。参加料金は何とたったの15Bで、入口の脇の机に置かれた箱に入れるかそこに座っている係の人(?)にお金を手渡して中に入ります。
体育館は日本の小学校にあるそれとほぼ同程度の大きさでしょうか、上部には小さな観戦スペースが作られているところも日本と同じです。
インストラクターは男性・女性と日によって異なりますが、行う内容は統一されており、45分のエアロビクスと15分のマットを使ったコアトレーニング中心のエクササイズというトータル1時間の構成となっています。
エアロビクスは、ハイインパクトのジョグ系に近いものです。コリオは日本のものとほとんど変わりませんので、中級程度のレベルの方であれば問題なくついていけるでしょう。また、それ以下のレベルの例えば初心者であっても、参加者の中にはまだ慣れていないのか、あまり動きについていけていない人もたくさんいますので、尻ごみする必要はまったくありません。ただ、音楽のボリュームがスピーカーがバリバリ言うほどの大音量で、なおかつインストラクターはマイクとかをつけているわけではなく、次の動きを手などを使ってジェスチャーで示すだけです。ですので、そのインストラクターさんのレッスンに何回か出てコリオの組み立てパターンとかに慣れないと、初めはとまどうことでしょう。ですが、ここはタイ……。マイペンライ(気にしない)の精神で楽しんじゃいましょう。扉が開け放たれた体育館には、エクササイズ中に野良犬が迷い込んできたり、参加者が連れてきた子供が踊っている人たちの間をおもちゃを振り回しながらギャアギャア声を上げて走ったりと、日本では考えられないハプニングに遭遇することもしばしばですので(笑)。
後半15分間のマットを使ったトレーニングは、腹筋や背筋、股関節などを動かします。こちらも結構テンポの速いエクササイズとなりますので、普段トレーニングをしていない人にはかなりキツイものになるでしょう。見た感じでは、エアロビ参加者でこちらにも出る人は、全体の半分から2/3くらいですのですので、無理に加わる必要もないかと思います。マットは、座布団をふたつつなげたような形をしたものが体育館にも用意されているようですが、メンテナンスがほとんどされていないのか、個人的にはとても使いたいと思えるような状態ではありません。実際、ほかのタイ人の参加者もご自分のマットを持参している場合が多いです。できることなら、スポーツショップ(下記参照)でヨガマット(NIKEなどのブランドものが600〜700Bで売られています)を購入していくことをお勧めします。
なお、ここ(下のSPORTS FOR HEALTH AND PHYSICAL FITNESS CENTERでもそうなのですが)でのエアロビクスでは、ウォーミングアップやストレッチがほとんど行われず、いきなりアップテンポの曲に乗せて激しくステップを踏み始めますので、開始時間の前に自分自身で準備運動をしておくことを強くお勧めします。体育館の床は、木ではなくコンクリートのような素材で造られておりかなり硬く、足や腰に直接激しい衝撃が伝わってきますので、ケガや故障防止のためにも、日本でやっている以上の時間をかけたほうがいいでしょう。
エクササイズが終わり、広々としたした競技場の敷地に出ると、涼やかな風が体を吹き抜け、日本とはまた違った爽快な気分が味わえることと思います。“またひとつ、チェンマイの魅力発見!”と言いたくなる瞬間です。
【2010年6月アップデイト】
サムソナイトのスーツケースから電源プラグ、松葉杖まで借りられる
■タイと日本でのエアロビのルールの違い
どこの国に行ってもしょせんエアロビはエアロビですから、日本での経験者がいきなりチェンマイでエクササイズに出ても、まったく勝手が違って足が止まって動けなくなってしまう、などということはありません。コリオはやはり同じような組み立て方をしていきますし、呼び名もグレープバインはタイでもグレープバインです(ただし、上記の通りチェンマイではイントラさんはマイクを付けていませんので、前のほうにいないと聞こえませんが)。
ただ、細かいところではやはり“ローカルルール”があるようで、知っておくと会場で戸惑わずに済むこともあります。自分が気づいたものには以下のようなことがありますが、これも上記2会場での経験ですので、ほかのところにもあてはまるかどうかは保証の限りではありません。
(1)真横一直線に整列
日本では、主に両脇の人との接触を避けるため、参加者はなるべく真横に並ばず互い違いになるように立ちますし、レッスン前にイントラさんが、そのように注意を促すこともありますが、チェンマイでは参加者は実にきれいに横一例に並んでエクササイズを始めます。
日本のつもりで立ち位置を取ると、一人だけ列からはみ出したみたいで目立ちますし、動いているうちに前列後列双方からはさまれる形になり、かえって接触の危険性が増すように感じます。
ここでは、やはり列の中に入って横並びしたほうがいいでしょう(両隣の人とはなるべく間隔を空けて)。
(2)アップ抜きでいきなりハードな動き
上記2会場でのエクササイズは、いきなりかなりのアップテンポで手を左右に大きく振ってのステップタッチから始まります。かなり激しく動いた後で脇や腿の裏側のストレッチがほんの少しだけ入ってきますが、あそこまで動いてしまった後では故障予防という点ではほとんど意味がないと思います。せっかくチェンマイに来て好きなエクササイズをやったら怪我しちゃった、ではせっかくの旅行もだいなしになってしまいます。
エアロビに参加する方は早目に会場に行き、ストレッチなど十分な準備運動をしておくことを強くお勧めします。また、可能であれば、運動後にもクールダウンを兼ねてストレッチをやれば、さらに身体にはいいでしょう。
(3)正対したイントラさんが右足を出したら自分は左足
日本では普通、こちらを向いているイントラさんが右足を出してステップを踏んだら、自分も右足を出すと思いますが、チェンマイではそれが逆の左足を出します。
ニーアップやVステップなど小さな動きの場合は「あ、間違えちゃった」で済みますが、グレープバインのようなに横への大きな移動や身体の向きを変える動きが伴うステップなどの場合は、ヘタをすると隣の人と思い切り激突してしまうことにもなりかねず、大変危険です。かといって、日本の方式に慣れていると身体が自然に反応してしまうと思いますので、最初のうちはあまり大きく動かず、周囲の参加者の動きを見ながらそれに合わせるくらいのつもりでエクササイズするのがいいのではないでしょうか。
(4)水分補給の時間はなし
日本ではエクササイズの途中でイントラさんが水分補給の時間を適当なタイミングで取ってくれますが、チェンマイでは一切ありません。唯一のタイミングは、エアロビとコアトレーニングの間ですが、エアロビは40分くらいぶっ続けで動きますし、上記2会場内はエアコンもありませんので、タイの気候とあいまって、慣れない旅行者は容易に脱水症状を起こしてしまう(特に暑い時期)のではないかと思います。
タイ人は気候に慣れているのか、激しく動いても自分のように汗だくになっている人も少なく、ほとんどの人は途中で水を飲みません(水を持参すらしていない人も大勢います)が、喉が渇いたと感じたら、どんどん水分補給するようにしたほうがいいでしょう。自分の場合は、会場に行く途中でコンビニに寄って1.5lのミネラルウォーターを買って持っていくようにしていますが、たいてい飲み切ってしまいます。
(5)リズムは早取り気味
チェンマイのCD屋に行くと、エアロビ用のものがいくつも売られています。上記2会場でイントラさんがそういった類いのものを使っているのかどうかはわかりませんが、エクササイズの時に彼/彼女達がかける音楽は、どれも日本のものと比較するとリズムの取りにくいものが多いように感じます。そのためでしょうか、イントラさんも参加者も常に早取り気味で、しかも途中であえてリズムを取り直さずに突っ走るイントラさんもいたりして、音と動きがまったく合っていない、などということもしばしばです。
自分はなるべくリズムに合わせて動くようにしているのですが、そうしていると自分だけだんだん周囲の人との動きとずれてきて目立ちますし、大きな前後左右への移動などの時には隣の人とぶつかる原因にもなりかねませんので「リズムと合ってないじゃん」と思っても、そのまま同調したほうがいいでしょう。
【2008年8月】
スタアラ航空会社の搭乗はもちろん、ショッピングでもマイルが貯められる
ジョギング
旅先の街をジョギングやウォーキングするのは、とても楽しいものです。昔読んだ本に“旅(移動)は速度が遅ければ遅いほど、色々なものがよく見えて楽しい”といった趣旨のことが書かれていたと記憶していますが、確かに自分も普段はバイクで何気なく走り抜けている場所も、ジョギングしながらだと“へ〜、こんなところにこんなものがあったんだ”と改めて何かを発見したりして、驚かされることがあります。
日本では、ヒルトンやニューオータニなど外人観光客が多いホテルに泊まると、周辺のジョギングコースを紹介したブロッシャー(印刷物)が部屋に用意されていることがあるくらい欧米人(特にアメリカ人)にとってはジョギングは日常的なものであり、実際特に朝夕はチェンマイでも街なかを走っている白人カップルなどをよく見かけます。日本でも、中高年の方がウォーキングしているのは、少なくとも自分の住んでいる地域では犬の散歩をしている人を見るのと同じくらい日常的な風景になりました。
日本でそうしたことを趣味にしていて、チェンマイに来ても健康維持と観光を兼ねて街を走ったりウォーキングしたいと考えている人も多いのではないかと思います。しかし、ここまで書いておいてこう言うのも何なのですが、チェンマイでは公道でのジョギング、ウォーキングは自分の経験から、あまりお勧めしません。その理由は、大きく3つのリスクにあります。それは交通事故、車の排気ガス、そして犬です。
<リスク1……交通事故>
チェンマイの道路での主役は自動車やバイクであって、“歩行者優先”という概念はほとんどない(気候のせいもあってか、タイ人は基本的に徒歩での移動をほとんどしないことも理由のひとつでしょう)に等しい、と言っても過言ではありません。自動車が多く走る通りをジョギングしていると、自動車はそれをよけてくれるどころか、わざと道の端に寄って来て走りをジャマされたという経験を自分は何度もしています。
自分はそうした経験から、スーパーハイウェイなど道幅の十分広い道路以外では、後ろから来る車に引っ掛けられたりするのが怖くて、車の進行方向とは逆向きに走るようにしていますが、それでも幅寄せなどされた場合はそのたびごとに歩道に避難したりすることになり、走りのリズムを乱されるだけでなく、常に前方からやって来る車に注意していなければならず、周囲の風景を楽しむ余裕などなかなかない、と言うのが正直なところです。
<リスク2……大気汚染>
チェンマイの大気汚染は、モータライゼーションの急激な発達、それに追いつけない政府の排ガス対策、さらに盆地という地理的要因などが重なり合って、悪化の一途をたどっています。交通量の多い道で、車やバイクが吐き出す煙を見たら、おそらく普通の人はジョギングなどする気持ちをいっぺんになくすことでしょう。
そういった意味では、上記の交通事故のリスクとを重ね合わせて考えると、チェンマイでのジョギング、ウォーキングは、一般道なら早朝のなるべく車の少ない時間帯、もしくは後述するチャーンプアック競技場やフワイケーオフィットネスパークなどの専用コースのほうがよい、ということになります。
<リスク3……犬>
ところが、3番目のリスクであると自分が考える犬は、1.2.のリスクを回避しようとすると、反比例的に発生の可能性が高まるリスクなので、たいへんやっかいです。競技場や専用コースを走れば確かにすべてのリスクはかなり軽減されますが、チェンマイの街や風景を楽しむ、という旅行者にとっての最大のメリットは限りなく失われてしまいます。そこで、上記の通り早朝の車の少ない時間帯に、スーパーハイウェイのような大きな道ではなく、ごくごく普通の街なかの一般道を走る(歩く)ということになるわけですが、この早朝という時間帯は、犬が最も活発に行動する時間帯とも重なります。チェンマイの街には大変多くの犬がいますが、ノラ犬はもちろんのこと、飼い犬でも鎖などにつながず放し飼いになっているケースが非常に多く、そうした犬たちは見知らぬ人物が道を走ったりすると、集団でものすごい勢いで吼え、追いかけてきます。噛みグセのある犬の口にはカバーのようなものがつけられていることも多いのですが、それ以外の犬が噛みついて来ないとは限りません。タイでは、狂犬病はまだまだ健在で年間結構な数の人が亡くなっています。
【2009年6月】
G-SHOCK、プロトレック、デジカメ、電子辞書……旅に使えるものがいっぱい
■チェンマイ市営競技場
■フワイケーオ・フィットネス・パーク
■ラマ9世公園
■お堀1周コース
■スーパーハイウェイ沿いコース
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