タラート(市場)徹底解剖

 都市化の波が急速に押し寄せるチェンマイでは、人々のライフ・スタイルも近代的なものへと変わりつつあるのが現状だが、まだまだ昔ながらの北タイの雰囲気を色濃くとどめたところも残っている。そのひとつが、タラート(市場)だろう。メガストアが登場した今でも、タラートは市民生活の中で重要な位置を占めており、特に生鮮食料品や自宅で食べる出来合いの惣菜などはタラートで買い求めるという人が多い。
 市内にはいくつかの大きなタラートがあるが、中にはワローロット市場のように、チェンマイにやってく来るタイ人観光客のためのショッピング・スポットとしての機能を有しているものもあり、チェンマイ滞在中1度は足を運んでみたい場所だ。
 迷路のように入りくんだ小道、売り込みの大声をあげるおばちゃん、タライの中でピチピチと勢いよく跳ねる小魚たち、日本では見たこともない南国らしい形をした野菜、どこから持ってきたのか、ほとんどガラクタのような家庭雑貨を並べる店……。そんな風景を眺めながら、雑踏の中をウロウロしていると、あっという間に時間が過ぎていく。歩き疲れたら、市場の中かその周囲にある食堂などで、人々の姿を見やりながらノンビリと一服するのもいいだろう。
 もっとローカルなタラートを見てみたい、という人は、バイクで20〜30分走って郊外の村に行くとよい。生鮮食料品と惣菜の店が並ぶ小さなタラートがいたるところにある。
 いずれのタラートも、昼間は死んだように静かになっているところが多いので、早朝か夕方に行くのがいいだろう。



ローカル色あふれる市場を旅するための格安航空券を探すならこちらで!(PR)

チェンマイのホテルの検索・料金&空室確認、予約は……こちら(PR)


区切り線

■チェンマイ門市場

場所:お堀の内側南を走るバムルンブリー通り沿い。チェンマイ門のすぐそば。

チェンマイ門市場 お堀の南側、やや東よりに位置するチェンマイ門のすぐそばにあるタラート。それほど規模は大きくないが、市場の前がソンテオやバスの乗降場所になっていて渋滞していることがしばしばで、また夜は向かいのお堀に面した広場のようになっているスペースに屋台が多数出るため、いつも活気にあふれている印象を受ける。
 市場は、東をプラポクラオ通り、南をバムルンブリー通りに囲まれるように位置しており、南側を正面としてタラート名を掲げた大きな看板のつけられたタイ風の屋根がこの市場を特徴づけている。大きさは東西におよそ60〜70m、南北に30mほどとこじんまりとしたサイズで、建物の周辺を含め、ゆっくり見て歩いても1時間あれば十分であろう。市場の内部は、北西方向にある金網に囲われた肉売り場を除けば店の並び方にまったくルールはなく雑然とした印象を受けるが、それがまた市場巡りを楽しくする要因のひとつであることも確かだ。中央部付近にはおかずを扱う店が比較的多く集まっており、コーヒーや冷たい飲み物をその場で飲める店もあるので、一休みするのもいいだろう。奥のほうには衣類やカバンなど雑貨を売っている店が何軒か並んでいるが、旅行者が購入意欲をそそられるようなものはなさそうだ。それらの店をはさむように東西両側に階段があるが、上階は利用されておらず登ることはできない。
 地図を見ればわかるが、この市場は少しいびつな形をしており、北西側の一角が張り出したようになっている。その一角に沿うようにバムルンブリー通りから細いソイ(小道)が伸びており、路上にさまざまな生鮮食料品の露店が出ている。大きなタライに生きたナマズや小魚、カエルなどを入れて売る店、木で編んだドッコのような籠に野菜を山積みにしている店……と、その形態はさまざまだが、時間帯によっては市場の建物の中よりも賑わっていることもあり、ここに来たらぜひ足を運んでほしいエリアだ。北西に張り出した市場の建物の中には、クエティオなど簡単な食事をとることのできる店もある。
 ソイをずっと進んで行くと、市場の裏側を走るソイ(プラポクラオ通りソイ2)との十字路にぶつかる。その南西角には野菜など生鮮食料品を売る店が集まった新しい小さな別のタラートのようなものも作られている。ソイ2を東に進むとプラポクラオ通りに出るが、途中にはワットフォンソーイという小さな廃寺もあるので、もしこのタラートに来たならついでに見ておくのもいいだろう。ちなみに、このタラート周辺にはめぼしい土産物店は見あたらないが、プラポクラオ通りに面して古そうな陶器などを並べている小さな店が一軒ある。また、タラートを出てバムルンブリー通りを西に少し行ったところには、バムルンブリー市場という名前のついた別の小さなタラートがあるが、2007年1月現在工事のためか閉鎖されている。

チェンマイを旅するためのガイドブックを探すならこちら(PR)


区切り線

■タニン市場

場所:市の北部、チャーンプアック通りをお堀から1.2kmほど進んだ左手。スーパーハイウエイのクワンシン交差点からだと南に約1キロ。お堀の北西角(チェーンフアリン)からハサディセヴィー通りを進みT字路に突きあたるすぐ手前の交差点を右折しても行ける。

タニン市場 お堀の北側にあるチャーンプアック門からメーリム方面に伸びるチャーンプアック通り(国道107号線)を北に1.2kmほど進んだ左側にある、草木に特化さあれたカムティエン市場を除けば、街の北部ではおそらく最も大きなタラート。チャーンプアック通りを進んでお堀から2つ目の信号を左折するのが一番わかりやすいと思うが、上記の通りハサディセヴィー通りを北進し、M&Dマンションの案内看板の出ている交差点(右角は大きなぬいぐるみ屋になっている)を右折しても行ける。
 タラートは、大きく3つのパートに分けることができよう。ひとつは、東側に位置する生鮮食料品を扱う店が集まった大きな建物、北西の一角を占める洋服屋や靴屋ばかりが固まっている建物、そしてその南側にある食堂だけが20〜30軒ほどの建物である。メインの生鮮食料品店が集まる棟は2階建てになっており、地図の通り2か所に階段があって2階には以前インターネットカフェがあったりしたのだが、現在は利用されておらずガラーンとしている。1階には、何軒くらいの店が入っているのだろうか、数えたことがないのでわからないが、おそらく100軒以上はあるだろう。たくさんの料理を並べたおかず屋、その場で揚げたケープムーを売る店、ナムプリックヌムだけを売る小さな店、ケーキ&ドーナツ屋などバラエティーに富んでおり、中をウロウロしているだけでも楽しくなる。肉類を扱う店はほかのタラートと同様、建物の内部にさらに作られた囲いの中に固まって入っている。
 洋服屋、靴屋が入っている建物は、20〜30軒の店が南北に向いて並んでおり、ほとんどが女性向けの商品を扱っている。Tシャツ69B、日本では最近あまり見かけなくなってきた厚底サンダル195Bなどかなり安い価格で売られているが、品質もそれなりというカンジで、旅行者にとっての利用価値はあまりないだろう。
 その南側にある食堂街は、確か2002年ごろにリニューアルされており、まだ新しさが残っている。通りに面して、洋服屋、靴屋が入っている棟とほぼ同数の20〜30軒の店がキッチンを並べており、建物の内部(中央部分)にイスやテーブルが並べられている。どこのタラートでも食事ができるところは必ず併設されており、トンラムヤイ市場の新しい建物の中には食堂が集合している一角もあるが、ここまで完全に独立した棟を持ち、これだタニン市場けの数の店が集まっているところはほかには見かけない。そういった意味では、もしかしたらタニン市場の最大の特徴は、この食堂街かもしれない。自分はすべての店で食べたことがあるわけではないが、過去に“ここはハズレ”というところに出会ったことはなく、全般的に味のレベルは高いと言えるのではないだろうか。その中でも特におすすめとしては、東端に位置しているセンレクナムトックが絶品のクエッティオ屋「シンブリーロットデート」と南側の中央付近にあるおばさんと娘さんで切り盛りしているカオパット屋(店名不明)をあげることができる。また、“スペシャルレポート&コラム”のコーナーにある、thaiphoonさんが修行したパートンコー(揚げパン)とナムトーフー(豆乳)の屋台も、早朝から朝にかけてこの一角に出ている(現在は休業中)。
 以上紹介した3つの建物の周囲を取り囲むようにして、さらにさまざまな店が並んでいる。多くは、どこにでもあるような商品を並べた店だが、西寄りには日本語の看板を出している美容院やおみやげ物にもなりそうなアイテムも売っているラタン(籐)製品を扱う店があったり、南の独立した一角には家具屋ばかりが軒を連ねるなどしているので、興味のある人はのぞいてみるといいだろう。
 メインの建物と食堂街は1日中どこかの店が開いている24時間営業だが、やはり行くならお客の多い朝夕がタラートの活気ある雰囲気が体感できていいと思う。この近辺には結構外国人も多く居住しているらしく、それっぽい人は見かけるものの、近くにはノボテル以外に大きなホテルもないので、ワローロット市場などと違いタイ人を含め観光客はほとんど見かけることがないが、その分、より現地の人々の生活が垣間見えるタラートだということもできよう。ナイトバザール付近やフワイケーオ通りのホテルからはかなりの距離がある(後者からは歩いていくこともできると思う)ので多少行きにくいとは思うが、時間が許せば食堂街での食事を兼ねて足を伸ばしてみるのもいいのではないだろうか。

100種類以上のチェンマイツアーが揃っているのはこちら(PR)


区切り線

■ムアンマイ市場

場所:市の北東寄り。ワローロット市場からピン川右岸に沿って走るワンシンカム通りを上流に向かって進み、チェディ・キウ(白い仏塔)と市ホールを通り越した先の左手に位置する。

ムアンマイ市場 意訳すれば「新都市場」とでも呼べばいいのだろうか、ワローロット市場からだと700〜800m北に位置する、野菜・果物などの生鮮食料品を主に扱っているタラート。場所の目印になるようなものはないが、市場のあるところには「タラート・ムアンマイ」と書かれた大きな看板が立てられており、ワローロット市場近くのピン川にかかるアヌサーン歩行者専用橋や歩道橋からもその看板をながめることができる。
 市場は、ピン川右岸のワンシンカム通りとラーチャウォン通り、ウィチャヤノーン通りにはさまれた一帯に広がっている。他のタラートが店舗の入った建物を中心にして構成されているのに対して、このムアンマイ市場は前述の3つの大通りにはさまれたエリアの内側を走るソイ(小道)沿いに無数に出ている露店がメインとなっており、中心となる建物はないと言ってもいいだろう。そして、それらの露店も、それが本業と思われるものももちろんあるが、どちらかというと郊外や地方の農家がチェンマイに出てきて自分たちの畑で採れたものを直売しているというカンジのものが多く、このタラートを特徴づけている。普段でも、農家の人たちがピックアップトラックに野菜を満載したままエリア内の駐車場などで売っている姿を見ることができるが、時期によってはラーチャウォン通り沿いにもずらりとピックアップトラックが並び、24時間作物を売っている。そうした人たちが売っているものの値段は驚くほど安く(例えば、1mほどの麻袋のようなものにいっぱいに詰められたキュウリ(瓜)が全部で20B)、この国の農民の生活がいかに苦しいものかを実感させられる。
 市場一帯の路地は、そうしたものを買い求める人たちや荷物を運ぶバイクや車がひっきりなしに行き交い、すごい活気だ。うかうかよそ見をしていると、そうした乗り物にぶつかりそうになるので要注意。ワローロット市場とはまた違った雰囲気だし、ここまでノンビリ歩いても10分くらいだと思うので、タラートに興味のある人はこの2ヶ所をセットにして見学するのがいいと思う。市場内のところどころには食堂などもあるので、食事をすることも可能だ。

==========

 そうです、ムアンマイ市場は庶民の市場です。とにかく野菜が新鮮で安い。タイヤがドロだらけのピックアップが出入りしているところからして、産地直送を実感させてくれます。麻袋で20Bのキュウリでなくても、一本単位でも量り売りしてくれます。タイのキュウリは大味だと言う人もいますが、苦味がなくみずみずしいタイのキュウリは、キューピーマヨネーズで食べると最高においしいです。旅行者の皆様も、ぜひどうぞ。
【Rabbitさんのチェンマイ情報ボード(掲示板)への書き込みより】

チェンマイのホテルの検索・料金&空室確認、予約は……こちら(PR)


区切り線

■サンパコーイ&トーンカム市場

場所:ターペー通りをまっすぐ東に進み、ナワラット橋を渡って最初にぶつかる信号付き交差点がサンパコーイ交差点(橋から約300m。右手にクルンタイ銀行がある)。市場は、信号を右折して少し進むとぶつかる3叉路のところから入るとよい。バイクの駐車場所もこのあたりになっている。

サンパコーイ市場 街の東、チャルンムアン通りに沿ってピン川左岸に広がる一帯は、「サンパコーイ」と呼ばれている。このエリアは、ピン川に接したチャルンラート通りを除けば旅行者が訪れる機会はあまりないと思われるが、今も下町的な雰囲気を色濃く残した、路地裏の散歩などが楽しい地区でもある。そのサンパコーイの中心、チャルンラート通りとバムルンラート通りとの交差点の東南角に位置するのが、サンパコーイ市場だ 。
 チェンマイにある他の多くのタラートと同様、このサンパコーイ市場も大通りからは見えにくい構造になっている。というか、ここの正面はどちらかというと大通りからは裏手にあたる、コーンサーイ通りに面した南側になっており、もし見学に行くのであればこちらから入った方が雰囲気は味わえるだろう。
 市場の外側では、南西角が一番賑わっている一角だ。ここは、3本の通りが交わり、またバイクの駐車スペースがあるためメインの出入口となっており、周囲には食べものだけでなく洋服やガラクタなどわけのわからない商品などを並べた露店がひしめき合っている。この付近では、市場の建物への入口のところでおばちゃんが金タライひとつで商いをしているケープ・ムー、東南方向への道で小太りのおじさんがいつも煙をモウモウとあげている店の焼きものがおいしい(写真参照)。
 市場内部に入ると、すぐ右手にはカーオソーイ、クエティオなどが食べられる食堂(と呼ぶにはあまりにも粗末だが……)、コーヒーやジュースの飲める店が並んでいる。市場内に、座って食事のできる場所はここくらいしかないが、衛生的とは言いがたいので、市場外の大通り沿いの店に行った方がはるかにいいと思う。中にある店は、数年前に火事があって改装してあるため、比較的きれいで広々としているカンジだ。ワローロット市場などと比べても、ひとつひとつの店のスペースや通路がゆったりとしているように感じる。おかずを扱う店が特に目立ち、色とりどりの惣菜を何10種類もボウルや皿に入れて並べている店がいくつもあるほか、ごはんだけを売る店もあちらこちらに点在している。ここで売られているおかずは、ワローロット市場の店に比べて1袋の量が多い。大人数集まればいいのだが、1人2人だと少々持て余してしまうかもしれない。このほかにもケーキなどを売る店、「ホーモック・チェンマイ(チェンマイ風バナナの葉の蒸しもの)」だけを扱う小店、洋服屋、雑誌店など種々雑多な店が立ち並んでいる。
 肉や魚などを売る店は、市場の東側の一角に集められている。周囲を鉄格子で囲われており何か隔離されたかのような印象を受けるが、衛生面などの理由があるのであろうか。さらにその東側、市場外は果物などの露店がビッシリ出ている路地になっている。ちゃんと店を構えている建物の中には、華僑のおじいちゃんたちが集まる集会場のようなものもあり、ここを歩いていると彼らがノンビリとお茶を飲んでいる風景が目に入って来たりもする。

 サンパコーイ市場の南西、ターサトーイ通りをピン川方向に50mほど行ったところにも、もうひとつタラート・トーンカムという市場がある。サンパコーイ市場に比べるとかなり小規模で、いつ見てもほとんどの店が閉まっているので不思議に思っていたのだが、この市場が営業するのは深夜2時から朝の6時までだそうで、どうりでいつ見ても閑散としているわけだ。おもに、野菜と肉・魚など生鮮食料品を扱っているらしい。

チェンマイ関連の書籍や文献を探すならこちら(PR)


区切り線

■カムティエン市場(花木・園芸用品のタラート)

場所:市の北側。スーパーハイウエイをラムプーン方面から来てピン川にかかる橋を渡り、400〜500m進むと左手にタイ語の表示のある看板が見えてくるのでそれをくぐる。市内からだと、ラーチャウォン通りを北上しラタナコーシン通りとの交差点を過ぎてさらにまっすぐ進むと、荒地が見えてくるのでそのまま直進する。

 チェンマイ市内北部にある、花木・園芸用品専門のタラート。広さでは、恐らくチェンマイ最大で、とても歩いて見て回れる規模ではない。周囲を荒地に囲まれており、全体図にもあるように、大きく北側と南側のブロックに分けることができる。売っているものに大差はないので、もし見学するのであれば、どちらか一方に行けば十分だと思うが、店数は南側の方が多くて活気がある。

カムティエン市場(1)北ブロック
 スーパーハイウエイ沿いに立つゲートをくぐり中央分離帯のある広い道を進むと、まずすぐ右手に花木・園芸用品を扱う一角があるが、それ以外の店も混在している。さらに少し進むと、今度は左手に事務所を伴った、屋根付の小さな普通のタラートが見えてくる。食堂や商店があるが、いつも閑散としている。広い通りはここで行き止まりとなり(正面にタイ語の看板あり)、道は左折する。すると、右手にサンカムペーン行きのソンテオ乗り場があり、常に5〜6台のソンテオが止まっている。また道はすぐクランクのように右折し、右手に大きな倉庫を見やると、北ブロックの中心に行き着く。
 ここは大きく3つの区画に分かれており、どれも花木・園芸用品を扱っているが、中には犬や鳥・熱帯魚の専門店、植木鉢・籐製品を扱う店も混在している。また、小さな野菜のタラートもある。メインロードはこの区画の北端を東に進み、英語の看板の立っているところで突き当たり、右に曲がる。すると両側が荒地となり、さらに100mほど進むと、右手にポツンと市場の事務所の建物が建っている。

カムティエン市場(2)南ブロック
 この南ブロックの各区画にはAからLまで番号が付けられているが、I・JがなくBBがあるのはご愛嬌か。北ブロックから来ると、まずAブロックが左手に見えてくる。道をそのまままっすぐ進むとゲートがあり、チャーン・プアック通りにつながる道が右手にある。さらにますぐ進むと、スリー・モンコン通りにぶつかる。ゲート手前の左手には駐車場があり、その奥には食堂や雑貨屋が数軒並ぶBBブロックがある。
 AからLのどのブロックにも花や木、園芸用品を扱う店が立ち並んでいるが、地図にあるようにところどころにサボテンや蘭の専門店、ガーデニング用品や小鳥・インコの店も散在している。中には、英語の看板を出している店もある。また、2カ所の公衆トイレが建っている。Eブロック東側の小さなゲートは、朝8時から夕方6時の間のみ通過可能で、ワン・シンカム通りへとつながっている。

==========

 2001年、タラート北側に隣接してロータスショッピングセンターが開業し、それに合わせてお堀の北東角(チェーン・スリープーム)から市場の西側を通ってスーパーハイウエイにつながる大通りが完成した。タラートそのものにほとんど変化はないものの、市場側にロータス駐車場への出入口が2ヶ所できたりしたため、市場を抜けてロータスに向かう自動車の交通量が多くなり、それまでの何となく閑散としたイメージがかなり変わった。

100種類以上のチェンマイツアーが揃っているのはこちら(PR)


区切り線

■ワローロット&トンラムヤイ市場

場所:ターペー門からだと、ターペー通りを東に進み、ナイトバザールのあるチャーンクラーン通りとの交差点を左折、300〜400m行った左側がワローロット市場、右側がトンラムヤイ市場

ワローロット市場 市の中心部にある、チェンマイで最もにぎわっているタラートのひとつ。もし、どこか1ヶ所市場を見学するのであれば、やはりここということになるのだろう。
 ウチャヤノーン通りをはさんで、川側にあるのがトンラムヤイ市場、ドイステープ側にあるのがワローロット市場で、両者は歩道橋でつながっている。トンラムヤイ市場は、ワローロット市場と比較すると規模が小さく、売っているものも乾物や生鮮食料品が中心で、個人的にはあまり購買意欲はそそられないが、干しエビなどは日本と比較すると格段に安い上、色艶もよい上質のものが販売されているほか、この地で20年近く営業している絶品のルアムミット(タイ風みつ豆)を出す店もあり、立ち寄る価値はあると思う。
 また、2001年、それまでオープンエアの駐車場兼おかず屋街になっていたピン川に面したスペースが、きれいな建物に建て替えられて近代的な外観にすっかり変わってしまった。しかし、内部は生鮮食料品店、乾物屋、洋服屋や清潔でおいしそうに見えるとはちょっと言いがたい(おそらく建て替え前にそこで営業していた店がそのまま入っていると思われる)食堂、飲み物屋が雑多に並んでおり、建て替え前とそれほど変化していない。ただ、やはり旅行者として見学するのなら、ワローロット市場の1階のほうがはるかに雰囲気も活気もあって、お勧めできると思う。なお、建て替えに伴って上階には駐車場ができたので、自動車でここに来る人にとっては便利になった。
 一方のワローロット市場は、おそらく完成した当時はすばらしくモダンであっただろう3階建てのビル(?)で、今は動かなくなってしまっているが、エスカレーターも内部についている。
 ここは、チェンマイ市民の買物の場としてだけでなく、この地を訪れるタイ人観光客にとってのショッピング・スポットにもなっており、1階にはおかずや野菜を売る店よりもナムプリックやケープムー(豚皮のカリカリ揚げ)、ハチミツを使ったお菓子といったタイ人向け土産ものを扱う店の方が多い。
 2階と3階には洋服やカバン、靴、化粧品の店が並んでいるが、ハッキリ言って質もよくないものが結構高い値段で売られている。そういったものが買いたいのであれば、セントラルデパートやエアポートプラザなどのデパートやカーフー(カールフール)やロータスなどのメガストアに行ったほうがいいと思う。また、3階にはレストランがあり、特別おいしいものや珍しいものがあるわけではないが、ひと休みするにはいいところだ。
 両市場とも、実質的には24時間営業(常にどこかの店は空いている)だが、お昼時と夕方が最も混雑しており、見て回るには一番よい時間帯だと思う。朝は、意外と閉まっている店が多いようだ。

==========

  現在、チャンモイ通りからヴィチャヤノーン通りにかけては、夜になると洋服や雑貨などを売る露店が多数出て、地元民向けのナイトバザールと化している。後者の通り沿いにはおかずやフルーツを売る店も以前と同様何軒も出ているので、買い食いしながらブラブラ見学するのもいいだろう。
 また、トンラムヤイ市場の南側、プライサニー通り沿いには花売りの露店がすごく増えた。売られているのは切花が多く旅行者はなかなか購入するのはむずかしいだろうが、自宅のサーラーピー(霊を祭った祠)に供えたり、寺院にお参りに行く時に持って行くマラーイ(花輪)も多数売られており、こちらにはジャスミンの花を使ったとても香りのよいものもあるので、購入してホテルの部屋に置いておいたりするものいいと思う。

==========

≪トンラムヤイをブラブラ≫

 2006年2月訪問時、トンラムヤイ市場をぶらぶらしてきました。
 ナイトバザールから北上……道なりに行くとすぐに市場の建物が見えてきます。市場周辺は化粧品屋、時計屋、金行、衣料品店が軒を連ねています。歩道がありますが人通りが多く、とても狭いです。新宿西口のヨドバシカメラ前のような雰囲気です。市場の建物は道路を挟んで左右に展開していて、2階部分が鉄製の無骨な歩道橋でつながっています。向かって左がワローロット市場、右(ピン川より)がトンラムヤイ市場です。道路には、ソンテオやトゥクトゥクが客待ちしています。歩道橋の上から行き交う人々の表情を眺めているだけでも楽しいところです。
 歩道橋からトンラムヤイ市場に入ってみました。中央が吹き抜けになっていて、1階が野菜・魚・などの食料品、2階は衣料品・かばん・靴などの売り場になっていました。衣料品売り場で、民族衣装風の綿のシャツを購入しました。甚平のシャツというか、作務衣の上着にも似たこのシャツは涼しく、汚れても気にならないし、左右に2つポケットが付き便利で気に入っています。まとめて買うとかなりまけてくれます。日本の夏の普段着に、この綿のシャツは最高です。1着200〜300円ぐらいだと思います。市場のおばちゃん曰く「あんた、これと同じものはナイトバザールでも売っているけど、ここより50Bは高いよ。あんたいい買い物したね〜。あははは。」だそうです。
 妻も、夏の自宅着用に女性用の半ズボンを物色……やはり200〜300円で購入しました。値切り交渉は楽しいやり取りです。1階は、魚・野菜・干物や乾物、えび味噌(ガピ)などの発酵調味料……とてもよい匂いが立ち込めています。立ち食いの軽食堂や飲み物屋。どこも体格のいいおばちゃんが、デンと座って店を仕切っています。子供たちが店を手伝い、脇では犬が昼寝。昭和30〜40年代の日本の横丁市場のような懐かしい雰囲気が漂っていて、私は大好きです。
 新橋の再開発地区や新丸ビルも、表参道ヒルズもいいですけど、人工的に整いすぎていたり、きれいすぎる環境は、時として息がつまります。その点、東南アジアの市場は、どこへ行っても混沌・猥雑としていて人間臭く、人が生活する温度感があります。そういう雰囲気の中にいると、元気が出ます。不思議なのですが、日本で風邪をこじらせ抗生物質もなかなか効かなかったのですけれども、チェンマイにいたら治ってしまいました。免疫力も高まるような気がします。いいねぇ、チェンマイ。
【Mr.Yangさんのレポート】

ローカル色あふれる市場を旅するための格安航空券を探すならこちらで!(PR)


区切り線

■トンパヨム(ステープ)市場

場所:堀の西側、スアンドーク門からまっすぐ伸びるステープ通りを進み、1.7kmほど行った左手。スアンドーク寺院、ニマーンヘミン通りを過ぎ、クローンチョンプラターン通り(運河)との交差点にぶつかる手前。

トンパヨム(ステープ)市場 市の西側では最大の市場で、正式にはステープ市場というらしいが、地元の人はみんなトンパヨム市場と呼んでいる。
 ステープ通り沿いに並ぶ商店の間から市場に入ると、果物の露店がズラリと並んでいる。フルーツの店は、クローン・チョン・プラターン通り側の通路にもたくさんあり、この市場は、他と比べて果物の占める割合が高い気がする。売っている品物自体には特に違いはないが。
 市場の内部には、生鮮食料品・乾物類・野菜・果物・惣菜類などの店が雑多に並んでいるが、肉類の店だけは、正面奥の鉄格子に囲われた一角にまとめられている。チェンマイの市場では、肉類の店はここと同じような扱いを受けているところが多いが、何か理由があるのかもしれない。正面突き当たりの市場の建物を出たところには、食品以外の食器・家庭雑貨を扱う店が集中している。
 なお、この市場からステープ通りをさらに西に進んだチェンマイ大学の正門前あたりには、夜になると学生目当ての屋台が100軒以上出て、ものすごい賑わいを見せている。夕方にこの市場を見学して、夕食をそこで取るというコースがいいかもしれない。

チェンマイを旅するためのガイドブックを探すならこちら(PR)


区切り線

■ソムペット市場

場所:堀の内側、東を走るムーンムアン通り沿い。ターペー門からまっすぐ北方向に400〜500m行った左手。

ソムペット市場 堀の内側、ターペー門のすぐそばにあり、旅行者も行きやすいロケーション。市場は、大きく3つのパートに分かれており、市場そのものとその正面にあるおかず屋ばかりあつまった一角、それに市場の周囲の通りに広がる店の群れで構成されている。
 市場自体は非常に小さく、初めて行った時にはどこに市場があるのかわからなかったほどだが、その分周囲の賑わいがすごい。おかず屋の一角は、狭い小道に10数軒の店が集まっており、ゲーンなどの一般的なオカズからナム・プリック・ノム、ケープ・ムーなどのチェンマイ料理までひと通りのものが揃っている。食い物屋は周囲の道路沿い&路上にも数多くあり、夕食を仕入れるには都合がいい。
 夕方、5時ごろが一番混雑しており、周囲の路上は歩くのにも苦労するほどの買い物客がやってくる。





HOMEへレポートを書くTOPへ