チェンマイのレストラン(その他タイ料理の店)


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フュージョン(創作タイ)料理の店

■ワーンラムーン

住所:1 Chiang Moi Rd. Soi2
TEL:053-232328
WEBSITE:www.wanlamun.com

チェンマイ市内中心部にある高級フュージョン料理レストラン、ワーンラムーン チャーンモイ通りのソイ2を入ってすぐ左手の大きな一軒家を改造した、裕福なタイ人の間で人気の高級フュージョン料理レストラン。
 連れて行ってくれた友人によると、お堀の中の旧市街のほぼ中心部、カーオマンガイの名店キアット・オーチャーの並びにある同名の菓子店の息子さんがフランスで修行してこの店を開いたとのことだ。

 ごく普通の家の門を入ると、車が3台ほど止められる駐車スペースがあり、右手に半オープンエアのテラス風の席が10ほど、正面の建物の中にケーキのショーケースとエアコンの効いた席が6つほど用意されている。また、テラス席の奥は料理教室になっていて、メニューの表紙にも“Thai Cooking School”と書かれ、さらに曜日ごとの授業内容(何の料理を教えてくれるのか)が載っている。
 メニューは、写真つきのタイ語・英語併記の大変見やすいものが用意されている。Appetizer&Salad、Thai Main Dish(To Share)、Patisserie、Drinkに分かれている。このことからも分かる通り、タイ料理をアレンジしたものが中心となっている。その中でも特に魚料理が充実しており、値段的には100〜250Bが中心といったところで、この手のフュージョン料理のレストランとしては決して高くはない。また、中にはスパゲティなど普通の料理のように見えるものもあって、このサイトではフュージョン料理レストランと分類したが、オーダーの仕方によっては純粋なタイ料理、あるいは西洋料理レストランとしても楽しめるかもしれない。なお、ケーキは冷蔵ショーケースの中に10種類くらいが置かれており、100Bくらいが中心価格帯となっている。
 料理は全体的にあっさりとしており、フュージョン料理といってもやたらとこねくり回したりはしていない。“オリジナルの料理にほんのひと手間加えてみました”といった印象で、個人的には好感が持てる。
 これまで食べた料理の中で、いくつかについて感想を記す。

*パンプキンスープ……ごく普通のパンプキンスープだが、非常になめらかな舌触りよい。真っ白な皿に入れて供され、パンもついてくる
*ガイトートガー……鶏肉のゴマ揚げ。揚げた鶏肉にゴマをまぶしただけのように見えるが、下味のつけ方に工夫が感じられる。調理する人の腕のよさが感じられる一品だ
*ツナヤーン……3cmほどに厚切りにしたマグロの表面をカツオのたたきのように炙って黒コショウをまんべんなくまぶしてある。ペッパーステーキを魚で作ってみました、というようなところだろうが、肉のような臭みのないマグロを合わせたにしてはコショウが際立つことがなく、非常によくまとまっている。ご主人の趣味だろう、フレンチ風の添え物が脇についてくる
*プラータプティムパットチャー……ティラピア(プラータプティム)のハーブ炒め。カリッと揚げた魚に黒コショウとミント系のハーブ、中国醤油(?)味ベースのソースをからめてある。非常に上品な味でありながらエッジが細部まで立っており完成度が高い。個人的に特にお勧め
*クンチューチー……大ぶりのエビを水気のないレッドカレーソースで和えたもの。美しい盛り付けで見た目にも楽しめる。

 ケーキは、アフタヌーンティーの時に使われるティースタンドに乗せて運ばれてくる。が、その出来栄えは、料理に負けずとも劣らずすばらしいものだ。やはり、フランスで修行してきた成果なのか、見た目、味ともに日本のそこら辺のヘタなケーキに比べたらはるかに上を行っている。もっとも、値段も日本並みかそれ以上だが、環境の違うタイでこれだけのものを作るには相当の努力と工夫が必要なはずだ。“タイはケーキとパンだけはぜんぜんダメだ”というのが旅行者の間では定評となっていた頃とは隔世の感がある。この店に来る機会があったら、最後にケーキを入れるお腹の余裕はぜひ残すように料理をオーダーすることをお勧めしたい。

 市内のど真ん中で、観光客にも訪れやすく、タイのちょっとスノップ(決して気取ってはいない)な雰囲気の中で、気楽にオシャレな盛り付けと上品な味付けの少しだけ変わったタイ料理が食べられるとという点では、特にカップルにお勧めできるかもしれない。 年中無休で11:30〜22:00のオープンとなっていて、午後の休憩がないのでお茶とケーキだけでも利用価値があるだろう。
 なお、併設の料理教室は、月曜から土曜まで、4人グループ単位で受講するようになっている。毎日作る料理が異なっているので、6日間連続で参加することも可能だ。
【2011年11月】

24時間オンライン予約可能!出発の最大3時間前まで購入可能

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■Deck1

場所:チャルンラート通り沿い。ナワラート橋から上流に向かいすぐの左側
住所:1 Charoenrat Rd.
TEL:053-302788
WEBSITE:www.thedeck1.com

チェンマイ市内中心部、ピン川左岸にあるフュージョン料理レストラン、Deck1の店内 ピン川左岸のレストラン街の一番ナワラット橋に近いところに2010年にオープンした高級フュージョン料理レストラン。経営しているのは、チャルンラート通りをはさんで向かいに建つラリジンタ・ウェルネス・スパだ。

 通りから見ると店はかなり横に長く、入口以外は木の壁に覆われている。門をくぐって2〜3段階段を昇ると、背の高い草を立てかけた三角枕が置かれたベッドのようなディスプレイがあり、そこを回り込むと外観同様横に細長い店内を見渡すことができる。
 客席はピン川に向かって高低差をつけて2つのエリアに分けられており、直接川に面していない奥まった席からもその流れを眺められるようになっている。席は入口から向かって左2/3ほどがオープンエア、残りが屋根のある屋内となっているが、天気がよければ絶対に前者のほうがいいだろう。
 板張りの床の川沿いの席(おそらく店名のDeckはここを指している)は、ピン川に向かって2人がけのビニール製のモダンなデザインのソファが置かれ、さらに左右に1人がけのイスというコの字型のセッティングになっている。テーブルが大きく、カップルには最適な雰囲気だ。無料でwi-fiが提供されているためか、座っているほとんどの客がバソコンを開いて食事をしており、その様子は一種異様さすら感じさせるが、そのためにテーブルが大きくなっているのかもしれない。普段はオープンエアで、一部の席には大きな布製のパラソルが置かれているほか、雨が降ってくると電動でロールスクリーン状の屋根が張り出してくる。ただし、すべての席を完全に雨から防げる構造にはなっていない。多少の雨なら問題にはならないだろう、といったところだろうか。
 右手奥、間接照明が上手に使われ雰囲気を醸し出している屋内席の突き当たりには壁一面を使った大きなワインセラーがあり、実際多くの客がワインを飲んでいる。

 メニューは、ワインと料理のものの2つに分かれている。前者は英語のみ、後者は一部写真がついたものでタイ語英語併記になっている。ワインはシャルドネ、ソービニヨン・ブラン、ロゼ、スパークリング・ワイン、シャンパンなどに区分けされ、日本のちょっとしたレストランにひけを取らないラインアップだ。フルボトルで安いものだったら600から700B、高いものだと4,000B近くするものまで用意されている。1,000〜2,000Bが中心価格帯なので、気軽に頼めるのではないだろうか。
 料理のほうはDeck1 Special、Appetizer、Salad、Soup、Main Courceなどに分かれており、最終ページはベジタリアン料理となっている。Main Courceは何ヶ所かにバラけて紹介されており、少々見にくいのが難点。値段はだいたい180〜300Bといったところだ。
 料理はタイでは“フュージョン”と呼ばれているヌーベルキュイジーヌ風タイ料理が中心で、まさにタイ料理と西洋料理のミックスといったところだが、変にこねくり回しているカンジはなく、割となじみやすい味になっており、“へ〜っ、この素材でこんな料理を作ることもできるんだ”と感心させられる。コックの料理のプロとしての創造力がいかんなく発揮されている、とでも言えばいいだろうか。
 以下に、食べてみた料理の感想を記す。

チェンマイ市内中心部、ピン川左岸のチャルンラート沿いにあるフュージョン料理レストラン、Deck1の料理*ガイホー・バイトゥーイ……この店のメニューの中では、数少ない(?)普通のタイ料理だ。ただし、鶏肉、バイトゥーイの葉ともかなりいいものが使われており、普通のレストランとはやはり一線を画している。特に鶏肉につけられている下味が、ちょっと濃い目でありながらくどくはない絶妙な加減でとてもよい
*ガイトート・サムンプライ……“3種のハーブのカリカリ揚げ”という近年非常にポピュラーになった料理だが、普通であれば魚を使うところを、この店では鶏肉で作っている。ハーブの大きさや細切のしかたなどが揃っていてベースになる鶏肉との量のバランスも、考えられており、それゆえ非常に美しい盛りつけになっていて上品な印象を受ける
*ダックのヤム……スライスされたローストダックに揚げた中華緬を乗せ、上からバルサミコソースがかけられている。バルサミコソースのせいでタイ料理っぽさは感じられないが、肉の柔らかな食感と揚げた中華麺の食感がいいコントラストを作り出している
*サーモンのグリル・ワカメソース(Crisp Salmon And Wasabi Mashed Potato With Wakame Sauce)……皿の底にマッシュポテトを敷き、その上に大ぶりの鮭を乗せ周囲にクリームソースを回しかけている。名前にあるわさび入りのマッシュドポテトは、言われないとわさびが入っていることに気がつかない人も多いのではないだろうか。また、ソースのワカメの風味はクリームソースが少し重たいせいで消されてしまっている。全体的な仕上がりは悪くないのだが、どちらかというと東京の下町の洋食屋の料理のようだ
*コンニャク入りシーフードのヤム……この1〜2年タイでも見かけるようになってきた(ダイエット食品として人気があるらしい)コンニャクをウンセン(春雨)のように使った珍しい料理だが、ヤムとして非常にエッジの立ったシャープな味わいで好感が持てる
*3種のキノコのトムヤム……具としてはクン(エビ)やプラー(魚)が一般的だが、ここではそれをキノコだけを使っている。フクロ茸は普通のトムヤムでも入っているがそれ以外に2種類、名前はわからないが小ぶりのしいたけのようなものと細長くて白いキノコが入っている。キノコ自体にそれほど強い風味があるわけではなく、どちらかというと食感を楽しむのかもしれないが、ココナツミルクの入らないクリアタイプのスープが大変上品な味に仕上がっていて絶品だ。ここまで洗練された出来ばえのトムヤムにはそうそう出会えるものではない。個人的にはこの店イチオシの料理だ
*ポピア・クントート……フュージョン料理のレストランでは定番とも言えるメニューで、エビの身をまるごと1尾春巻の皮で巻いて揚げ、カクテルグラスに立てかけるように置いて供される。皮のパリパリ感、エビのプリプリ感と2つの食感を楽しむ料理で見た目にも楽しい。辛いものが苦手な人には、特にお勧めできる
*スパゲティサイウア……この店で、一番ヘ〜ッと驚かされた料理だ。スパゲティとサイウアを合わせるというアイディアは、誰が考えついたのだろうか。写真では、クリームソースのスパゲティの上にサイウアをただ乗せただけのように見えてしまうが、ソースにはサイウアをすり潰して練り込んであり、さらにミートソースの具のように細かく刻んだサイウアをパスタの上に乗せてある、とても手の込んだ作りになっている。“サイウアにもこういう食べ方があったのか”と、新たな発見をさせてくれる大変楽しい一品だ

 どの料理も、基本的には上品であっさりとした味付けで、器もそれに合わせて真っ白なものが多く、中には船をかたどったものが使われているなど、こじゃれていて楽しい。単純なタイ料理ではなく、少し志向の変わった料理を食べてみたい時とか普通のタイ料理には飽きた時などには、特にお勧めできると思う。

 チェンマイには、このところフュージョン料理レストランを標榜する店が続々とオープンしているある。中には、バンコクから鳴り物入りで進出してきたがあっという間に閉店したマハーナーガのような店もあるが、このDeck1はロケーション的にも非常に恵まれており、地元のタイ人だけでなく観光客にも行きやすく、またホテルが経営しているということもあり、おそらく資本的にもしっかりしていると思われる。店の名刺に“The Exotic Scene&cuisine”と書かれているが、そのキャッチコピーに違わぬ大変珍しい、というかユニークな店内の造りと料理で、どのくらい人気が保てるのか、個人的にはとても興味のあるところだ。
 余談だが、このレストランはリバーサイドでは(たぶん)珍しく、朝食から営業している。もしかしたら、ホテルに宿泊すると朝ごはんはここで、ということになっているのかもしれない。川沿いの席は人気が高いので、特に週末の夜などは予約したほうがよいとのこと。
【2011年5月】

元旅人が経営する、旅行用品なら何でも揃うワンストップショップ

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■セーンカム・テラス

場所:市の西部を流れる運河に沿って走る道路をハーンドーン方面に、ステープ通りとの交差点からならおよそ6〜7km進むと右手に「バーン・ナイファーン・プロジェクト2nd」という高級住宅街がある。守衛の立っている入口の門をくぐり、そのままさらに1kmほど住宅街の中をまっすぐ進んで行くとクラブハウスが見えてくるが、その2階
住所:Clubhouse Ban Naifan Project2nd
    199/163 T.Maehea A.Muang
TEL&FAX:053-838990

チェンマイ南西部郊外にある高級レストラン、セーンカムテラスの店内写真 チェンマイの南西、というよりもむしろハーンドーンの街に近いところにある超高級住宅街のクラブハウスに併設されたタイ料理レストラン。「バーン・ナイファーン・プロジェクト」と呼ばれるその住宅街は、とてもそこがチェンマイとは思えないような、実にきれいに整備された広大な敷地の中に豪邸が立ち並んでおり、その一角にプールとテニスコートが併設されたすごく大きくて立派なクラブハウスの建物があるのだが、その2階がレストランになっている。店の名前は“金の輝きのテラス”というような意味で、いかにも、というカンジだ。
 クラブハウスの中に入り、石造りの象が左右に置かれた階段を上がっていくと、正面にメインダイニングルームが見えてくる。内部には、シルクのクッションが置かれた高級そうなイスとキャンドルが灯されたテーブルが並べられ、その上には質感のある食器類、それに合わせたような落ち着いたカンジの室内の調度品と細部にまでこだわりが感じられる。ダイニングルームの正面のスペースには自動演奏のピアノも置かれており、音楽を奏でてさらに雰囲気を盛り上げている。また、席は外のテラスにも設けられているので、オープンエアでの食事も可能だ。
 料理は、ヌーベルキュイジーヌ風タイ料理とでも呼べばいいのだろうか、この店ならではのオリジナル・アレンジの加えられたメニューが中心。今回オーダーしたのはヤムタックライ(レモングラスのサラダ。この店の名物料理)、ヘットホームデーッドディオ(シイタケをサッと揚げたもの)、パッタイ(タイ風焼きそば)、トートマンクン(エビのミンチのフライ)、ウンセンパットカイケム(春雨と塩卵の炒めもの)、トムヤムクン、エビのゴマ揚げ、ポッピアユアム(ベトナム風春巻)、カオマンソムタムムー(カーオマンガイの鶏肉のかわりにソムタムとゴマをまぶした豚肉の揚げものが具として添えられている。ゴハンはココナツ(?)を入れて炊かれたものが別の器に入れられてくるので、それを皿にあけて自分で具を乗せて食べる)、デザート(ゴマアイスクリーム、ドリアンアイスクリーム)だったが、どれも辛さが抑えられた上品な味で、タイ料理にあまり慣れていない旅行者でも十分楽しめると思う。一般的なタイ料理を食べ慣れている人にとっては辛さの点で物足りないかもしれないが、しばしば旅行者向けにアレンジされたタイ料理が、辛さだけを取り除いた結果、味のバランスが崩れてしまっておいしさそのものを失ってしまっているのに対して、ここの料理はさすがにそんなことはなく、全体にきちんと味が調えられており、満足できるのではないだろうか。
 自分が行った時には、7人で上記の料理(だいたい各2皿づつ)のほかにハウスワインを2本空け、一人あたりだいたい500Bであった。タイの一般的な食事の値段を考えるとかなり高い気がするが、これだけの雰囲気の中でこれだけの料理を食べられることを考えると、旅行者の実感としてはすごく安いと思う。一緒に食事をした方がおっしゃっていた「高いけど、安いですね。」という表現に妙に納得させられた。
 チェンマイの街から車で15分以上はかかるし、一般道(カナル通り)からも1km以上は離れていると思われ、またその一般道自体も夜はトゥクトゥクやソンテオなどの公共交通機関はほとんど通らないので、自前の足がない場合は必ず帰りの足の確保をしてから行くこと。さもないと、せっかくの楽しい食事の後がとても悲惨なことになることは間違いないと思われる。なお、割と近いところにこの高級住宅街プロジェクトの「1st」があるらしいので、車に行き先を指示する時は「2nd」とハッキリ告げたほうがいいようだ。営業時間は11:00〜22:00で、無休。
【2003年6月】

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シーフードの店

■ルート・ロット(海鮮中華料理)

場所:ピン川右岸を走るワンシンカム通りをラマ9世橋から500mほど北に向かったところにあるソイ(路地)を右折してすぐの突き当たり。スーパーハイウェイからだと200〜300m
TEL:053-872092

チェンマイ市内中心部やや北にある中華海鮮料理レストラン、ルートロットの店入口 チェンマイ市内北部のピン川右岸沿いにある、看板も出ていないが夜は予約しないと入れないくらい人気のある、知る人ぞ知る海鮮中華料理レストランだ。

 看板などが出ていないため、特に夜に初めて行った時には店を見つけることもなかなか難しいかもしれない。ピン川右岸を走るワンシンカム通りをラマ9世橋から北に向かい、テンカラオケを通り過ぎて300mほど進むと左手にオシャレなカンジのゴーンJAというペットショップ、そのすぐ先に小さなインターネットゲーム屋があるが、その向かいのソイ(路地)を入って20〜30mの突き当たりに店はある。唯一目印となるのは、店の入口、と言っても一般の住宅のような木製の扉なのだが……に置いてある何も入っていない冷蔵庫とその上部に赤いタイ語と英語で書かれた店名の文字だけだ。通りから店の中をのぞいても客席などはまったく見えないため、“本当にここにレストランがあるのかな?”と不安に思うだろう。
 店の中に入ると、そこはオートバイや生活用品などが置かれているガラーンとしたスペースになっており、ますます不安になってくる。そのまま奥に進むと、今度は階段があるホールのような場所になり、ここまで来るとようやく奥から料理を作る音が聞こえてきて少し安心する。さらに進んでいくと、今度は店のキッチンが左手に見える。お世辞にも清潔とは言えないが、一番手前で50代くらいの男性がほぼ一人で大忙しで料理を作っており、その奥で手伝いの女性が2〜3人動き回っている。
 キッチンを抜けると、ようやく普通のレストランの風景が広がる。それほど広くはないが2つのスペースに分かれており、席は全部で20ほどあるだろうか。アルミのテーブルにプラスチック製のイスと飾り気がまったくなく、木の床は人が歩くとギシギシと音を立て、テーブルも揺れるという状態。店の一番奥の列のテーブルはピン川に面していて、本来であれば川面を望むことができるのだが、大きなゴレンシ(スターフルーツ)の木が邪魔をしていてよく見えない。実は、この木がこの店のシンボルともなっており、店名であるルートロットの後ろに“ゴレンシ(スターフルーツ)の木の陰の下”という言葉がメニューや店内の掲示につけられていて、常連客はこの店のことを“ルートロット・タイロムマフアン”と呼ぶそうだ。
 メニューには60〜70種類の料理が並んでおり、もちろんタイ語のみで値段すら載っていないが、だいたい100B〜250Bくらいの範囲に収まるそうだ。ただし、カニ料理などは500Bとかするものもあるので、心配な人はあらかじめ値段を聞いたほうがいいかもしれない。また、キッチンを抜けたところに掲げられたホワイトボードにも料理が30〜40種類書かれているほか、その下の床に置かれたホワイトボードにもその日のお勧め料理が出ているので、注文する時には両方を見たほうが選択肢が広がるだろう。通常のメニューにはお勧め料理として、トムヤムプラー、カームプープリックタイダム(カニの爪の黒コショウ炒め)、ムクチュプペントート(イカのフリッター)、クンプリッククルア(エビの塩胡椒炒め)、ゲーンソムの5種類が紹介されているが、このうちムクチュプペントートとクンプリッククルアは、ほとんどのテーブルの客がオーダーしている。
チェンマイ市内中心部やや北にある中華海鮮料理レストラン、ルートロットのプーパットポンカリー(カニのカレー炒め) 料理の味付けはどれもものすごく薄いのだが、芯はしっかりとしている。普通のタイ(中華)料理を食べ慣れていると物足りないくらいに感じられるかもしれないが、色々な料理を食べ勧めるにしたがって、ひとつひとつ凛とした味わいが口の中に広がって来るカンジがする。特に個人的においしいと思うのは、まるで澄まし汁のようにクリアなスープなのに、具の魚やベースとなっているスパイスのひとつひとつの味がくっきりと立っていて非常にシャープな印象を受けるトムヤムプラー(本来は中華料理ではないと思うのだが、ほとんどの中華料理店でも出され、この店でもお勧めメニューのひとつなっておりそれも十分うなずける味だ)、表には出ていない隠しメニューで、カニの爪だけを使って作られ見た目はコッテリと脂っこく見えるのに、口に入れるとフワ〜ッとしたマイルドなカレーの風味が広がってまったくしつこさを感じさせないプーパットポンカリー(カニのカレー炒め)、さらにご飯料理で唯一メニューに紹介されているカーオパットプー(カニ炒飯)だ。基本的に何を頼んでもハズレがないので、何の料理かよくわからないままにオーダーしたとしても、きっと満足できるだろう。

 店の看板すら出ておらず、日本語はもちろん英語もまったく通じないだけでなく、中華料理店にはありがちだが店員の愛想も決していいとは言えないので、一般の旅行者にはかなりハードルの高い店になるだろう。またお世辞にも店内は衛生的とは言えず、きれい好きな人は席につく手前のキッチンを見ただけで帰りたくなるかもしれないが、味は間違いない(ちなみに、店名のルート・ロットは“最高の味”という意味だ)。その証拠に、夜は予約しないと絶対に席につくことができないそうだ。料理の量も全体的に多いので、できれば4人以上で、行ったことがあって場所がわかっているタイ語が堪能な人かタイ人にあらかじめ予約してもらってから一緒に連れて行ってもらうほうがいいだろう。そうでないと、ヘタをすると冗談抜きに店にたどりつくことすらできない可能性がある。
 営業時間は11時〜14時、17時〜21時となっており、ランチタイムはそれほど混んでおらず予約も必要ないらしいので、チャレンジ精神旺盛な人は昼間行くことをお勧めする。
【2012年1月】

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■ウワン・ヘーハー

場所:チャーンクラーン通り沿い。ナイトバザールから南に下り、スリードーンチャイとの交差点を越えて50mほどさらに進んだ左側
TEL:081-8811219,081-9522825

チェンマイ市内中心部にある海鮮レストラン、ウワンヘーハーの外観写真  チャーンクラーン通りのナイトバザール南寄りから伸びるアヌサーン・スントーン通りが、現在のようなみやげ物店なども林立したショッピングスポットとしてではなく、海鮮レストラン街としてある意味ハッキリとした差別性を持ったエリアであった頃、最も人気のあったレストランがこのウワン・ヘーハーであった。店は、同エリアの再開発に伴い閉店していたが、およそ1年1ヶ月の時を経て、現在の場所で営業を再開した(旧店の様子はこちら)。
 新店は、アヌサーンからもほど近いチャーンクラーン通りを南に下ったところにある。スリードーンチャイ通りとの信号を越えて少し進むと、道路沿いに黄色い看板と同じく黄色をベースにした東屋のような建物が見えてくるので、すぐに見つけることができるだろう。店は、幅20〜30m(駐車場も含めれば50m以上)奥行きは100mに達するのではないかと思われるほど巨大になり、おそらくよほどのことがない限り“満席で座ることができない”などという事態は起こらないであろう。

 通りから見ると、向かって左手は奥に調理場を備えた食材を並べたディスプレイ・スペース、右手にはルアンミット、タプティムクローブなどのスイート(デザート)のカウンター(屋台)が設けられている。場所柄外国人観光客も多いので、写真つきの英語・中国語併記のメニューが完備されており、店員も多くが英語を話すほか日本語を話す男性店員もいる。この手のシーフードレストランに慣れていなければメニューを見てオーダーするのがいいが、料理数が大変多く選ぶのに多少苦労するかもしれない。多少知識があるのであれば、食材のディスプレイの前に行って、「これを炭火焼にしてくれ」とか「この魚はどうやって食べるとおいしいの?」などとコミュニケーションを取りながら注文すれば、よりおいしいものに出会える可能性が高くなるだろう。日本語を話す店員がいれば、「こっちのカニは大きいから***B、こっちのは小さいから***B」などと事前に説明してくれたり、食事をしていると「おいしい?」と聞いてきたりして、なかなかサービスもよい。
 並んでいる食材はその日によって若干違うものの、エビ、カニやプラー・カポン(スズキ)、プラー・チャロメッ(まながつお)といった魚は、だいたいいつ行っても置いてある。また、最近では生食用のカキが置かれていることも多いが、自分は勇気がないのでまだ食べたことはない(卵とじ鉄板焼はなかなかイケる)。
 旧店時代からを含め、自分はこの店にもう10年以上通い続けているが、基本的には何を食べても“これはハズレ”というものに当たったことがない。浮き沈みが非常に激しいタイのレストラン業界において、ある意味これは賞賛に値すると思う。その中でも個人的に気に入っているのは、「ホーイ・パオ」(巨大巻貝の炭火焼)、「トム・ヤム・プラー」(魚のトム・ヤム)、「クン・チュップ・ペン・トート」(エビのフリッター)など。また、最近タイで多く見かけるようになったプラー・ヒマ(直訳すると雪の魚=鱈)を使った清蒸(プラー・ヒマ・ヌン・シーユー)もお勧めの一品だ。
チェンマイの海鮮レストラン、ウワンヘーハーのプーパオ(カニの炭火焼)の写真 さらに加えて、この店で特筆すべきはゴハンがおいしいことだ。レストランで出るご飯はどこもイマイチのことが多いが、ここはカーオホームマリ(香り米)を使っており、より一層料理の味を引き立てている。トンカツ屋や天ぷら屋で、ご飯がおいしいとトンカツや天ぷらが本来の味以上においしく感じられるのと同じ理屈だろうか。ここでは、ぜひ炒飯などよりも(それはそれでおいしいのだが)白いご飯を一緒に食べることをお勧めしたい。

 近年シーフードは値上がりが激しく、以前は3人で行って腹いっぱい食べても700Bくらい(アルコールは別)で済んでいたものだが、今は2人で行っても簡単に1,000Bを越してしまうこともある。そういう意味では、シーフードは旅行者にとってもぜいたくな食事になるのだろう。
 ちなみに、店名のウワンはタイ語で“太った”という意味で、通りから見える食材のディスプレイの奥の調理場では、小太りのおばさんが一人でてきぱきと料理を作っているのを見ることができる。この人が“太っちょヘーハーさん”だろうか?もう少しカッコよく言えば、店名は“太っちょヘーハーおばさんの台所”というようなことになるのかもしれない。
【2007年11月】

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 ウワン・へーハーに行きましたが、海鮮の蟹や手長海老は絶品でした。さらに香り米のおいしさも……。コストパフォーマンスは花丸でした。
 ワンクン・リーナーのカーオソーイも隠れた逸品ですね。
【格さんのレポート。2006年1月】

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 移転したウワン・ヘーハーに行きました。新しいお店は、チャーンクラーン通りをアヌサーン海鮮街の入口からナイトバザールと反対の方向にしばらく行ったところにありました(現在建築中のシャングリラ・ホテルのすぐ横)。すぐ隣には広い駐車スペースもあるので、車でも行きやすくなったのがうれしいですね。
 店の入口には海鮮食材を並べたオープンキッチン(ここは焼き専門?)が、奥にも別に厨房があって、席数も以前より増えてました。
 味は相変わらずgood!で、特に私の一番のお気に入りのイカ野菜炒めは絶品!ここはご飯(白米)もおいしいから、これだけでも十分満足できます(笑)。とは言ってもやはり”海鮮”のお店なのでこれだけじゃさびしい、ということで、焼きカニ、魚の蒸し物、トム・ヤム・クンまでしっかり食べました(しめて1,000バーツ程度)。
 うれしいことがもうひとつ。店の中に「甘いもの」のコーナができたので、食後にタプティム・クローブとかルアンミットとかのデザートを食べることができるようになりました。シ・ア・ワ・セ……。
【ルアンミットさんのレポート。2008年1月】

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 2011年5月、ウワン・ヘーハーで夕食を満喫しました。
 定番のオースワンに始まり、トムヤムプラー、シーフードカレーとすべて美味しく大満足でした。
 が、2011年7月、友人からの情報で閉店しているとのこと。
2011年9月、チェンマイ訪問時に突撃しましたが、やはり閉まっていてとても残念でした。チェンマイ訪問初日はウワンヘーハーでの夕食がお決まりだったのですが……。
 翌日、アヌサーンのシーフードレストランで友人と食事をしていると、以前ウワンヘーハーで働いていた男性スタッフらしき人を発見。色黒ぽっちゃり体型でエビやカニの殻をむきに来てくれたりする気さくな方です。
 「以前ウワンヘーハーで働いてませんでした?」と聞くと「オーイエス」との答え。
 ボスが体調を悪くして閉店したとのことで、再開の見込みは不明でアヌサーンで働きだしたとのことでした。
【なぢあさんのレポート。2011年9月】

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■アヌサーンの海鮮レストラン街

場所:ナイトバザールの中、南寄り。マクドナルド、ロイヤル・プリンセス・ホテルを越して少し進んだ左手に伸びるアヌサーン・スントーン通り一帯が海鮮レストラン街になっている

 アヌサーンの海鮮レストラン街は、2006年に大規模なリニューアルが行われました。以下は、CHU-HIさんの「チェンマイ情報ボード(掲示板)」への書き込みおよびお送りいただいた写真を、ご本人の了解を得て転載したものです。

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 アヌサーン海鮮料理復活、3ヶ所に分散して再開していました。

 新装フードコート内に1軒(椅子席は2ヶ所に分散)、元からあった白塗りの店は元のまま、その道を挟んで向こう側(以前は焼き鳥やソーセージなどの店だった場所)に規模拡大した海鮮料理店の集合体(中規模店とやや大規模店の集合体)ができていました。
 この部分だけで、以前のアヌサーン海鮮料理店の規模を上回っているように見えました。
【CHU-HIさんのレポート。2006年11月】

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■ワンクン・リーナー

場所:アヌサーンの海鮮レストラン街のちょうど真ん中ほど。チャーン・クラーン通りから入ると左側に位置する

チェンマイ市内中心部にある海鮮レストラン、ワンクンリーナーの店内写真 ここに来たら、とにかくエビ三昧ということになりそうだ。時期的なものかどうか(訪問時は5月上旬)、ほかの魚類はどうも色ツヤが悪い。ということで頼んだのは、トムヤム・クン、クン・オップ・ウンセン、クン・パオとエビのオンパレード。それに野菜の炒め物類など。イヤというほど、エビを堪能できる。
【シュワさんのレポート。写真は管理人】

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ガイヤーンの店

■SPガイ・ヤーン(ニンニク詰めガイ・ヤーン)

場所:お堀沿いの内側、スリ・プーム通りとラチャパキナーイ通りの交差点近く

チェンマイ市内中心部にあるガイヤーンのレストラン、SPガイヤーンの店内写真 ガイ・ヤーンは、中にニンニクのみじん切りがたっぷりと詰まっいて、初めて見た時には「ゲゲゲッ」と思ったが、鶏肉そのものにはそのニンニクの風味がほどよくついていて、食べれば食べるほど手が出る、といったカンジ。1羽または半羽での注文が可能。2人なら半羽にして、リンヤーン(タンの炭火焼)やコームーヤーン(豚の喉肉の炭火焼)、ヌアヤーンナムトック(牛肉の炭火焼スパイシーソース和え)などのほかの焼きものもぜひ味わってみてほしい。
 その他の料理もすべておいしいが、特にお勧めするのが「トムヤム・クルアンナイ・ウア」。牛の内臓のトムヤムで、普通のものよりもミントが効いている。ほどよい辛さと内臓のコリコリ感がたまらない。
 通り沿いには英語で「SP CHICKEN」と書かれた看板が出ているので、場所はすぐわかるが、英語はまったく通じない。注文は、料理がすべて書かれたメニュー兼注文票(写真)を渡されるのでそれに印をつけて返す仕組み。(追記:最近は、簡単な英語のメニューも出すようになった)

 ガイヤーンは、1羽99B、半羽53B、個人的に超お勧めのシークロンムーヤーン(豚のスペアリブ焼)は60B。アルコールは別で、3人で行って300Bあればかなり色々食べられるだろう。
 営業は16:00〜21:00、日曜休み。夜は蚊が大量に出ることがあるので、素足にサンダルとかでは行かない方がいいかもしれない。
【2010年6月アップデイト&写真追加】

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 2009年9月現在、店の土地が売りに出ている(店は借地に建てられている)。
 店の人に話を聞いたら、もし土地が売れてしまっても、別の場所探して営業は続けるつもりとのこと。
 自分が初めてチェンマイに来た20年ほど前からほぼ当時のまま残っている唯一のレストランだが、もしかすると(この場所からは)なくなってしまうかもしれない。

 もし、移転したなど確認された時にはぜひ情報をお寄せください
【2009年6月】

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 おいしいガイヤーンを探し求めランチ時間にSPガイヤーンをたずねましたが、あいにく開店前で結局試食できませんでした。残念です。でも、次回もトライしたいと思います。行った時におばちゃんが準備をしており、私はタイ語はまったく分かりませんが、おばちゃんの素敵な笑顔に歩き疲れも楽になりました。
【チェンマイ 初旅行さんのレポート。2006年2月】

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 今では日本語表記のメニューが用意されており、オーダーも自記式ではなくて、店員さんが伝票に書き取ってくれます。
 それにしても、こんなにおいしいとは思いませんでした。皮はパリッとしていて、肉はジュワーッとしていて、ニンニクがきいていて、旅の疲れがすっ飛びました。いいお店を教えていただき、ありがとうございました。
【まるぼりおさんのレポート。2007年1月】

管理人はここでタイ株式市場に投資しています

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■ポンピン・ガイ・ヤーン(ハチミツのガイ・ヤーン)

場所:チャルンプラテート通り、ポンピン・タワー・ホテルとなり。ターペー通りとの交差点から約300m

チェンマイ市内中心部にあるガイヤーンのレストラン、ポンピンガイヤーンの店頭写真 ガイ・ヤーンというとイサーン(東北タイ)が有名だが、ここチェンマイでもガイ・ヤーンを出す店は非常に多い。それぞれの店がさまざまな特徴あるガイヤンで勝負している中でも、ここは「ハチミツを塗ったガイ・ヤーン」で有名。ハチミツはチェンマイの特産品で、街中にも販売店が何軒かあるが、それをガイ・ヤーンに使ってアピールしているのはここくらいだろう。
 店はとても歴史を感じさせる雰囲気満点の木造の建物で、看板に英語で「Roast Chicken With Honey」と書いてあるのですぐにわかる。入口脇ではずらっと並べたニワトリを炭火で焼いていて、その香りが道路にまで漂っており食欲を誘う。ガイ・ヤーンはハチミツのせいで表面がツヤツヤと輝いているが、甘くはない。むしろ、ニンニクなどの他の香辛料をあまり使っていないせいか、あっさりとしていて鶏肉そのものの味を楽しむことができる。1羽もしくは半羽でのオーダーが可能。
 ほかに「リン・ヤーン(タンの炭火焼)」、「ヌア・ヤーン(牛肉の炭火焼)」、「スア・ローンハイ(牛スジ肉の炭火焼)」もウマイ。
 英語のメニューはあるものの、店員にはあまり通じない。

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 2000年中ごろに改装し、店の入口にはインターネット・カフェができたため、以前のような雰囲気のある建物ではなくなってしまったのが残念。レストランの方も、相変わらず店先ではガイ・ヤーンを焼いているが、客は少ないことが多い。10年前は、通りにまで席待ちの客があふれていたものだが……。

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 泊まったところがポンピンタワーホテルでしたので着いた日に行きましたが、まったくお客がいませんでした。
 蜂蜜のガイヤーン?よくわかりませんでしたが、素朴な味でおいしかったです。また、メニューに日本語が入っていましたが、「スア・ローンハイ」が単なる牛肉の炭火焼で、これはいただけけませんでした。しかし、カエルのから揚げは、とてもおいしかったです。
【格さんのレポート。2006年1月】
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 2009年、店の名前がラ・オーム・レストランに変わった。
 店頭には新たに“Honey Grilled Chiken”の看板が掲げられているが、従来の味が継承されているのか、そのほかのメニュ-がどうなっているのかなど、詳しいことはわからない。
【2009年8月】

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■ルンラット(藁焼きガイ・ヤーン)

場所:国道1141号線(オームムアン通り)沿い。ナイトバザールからだと、チャーンクラーン通りをずっと南下してオームムアン通りにぶつかったら左折し、ピン川にかかる橋を渡って300mほど行った左側、ちょうどカーオクラーン通りとの交差点に位置する。ピン川左岸を走るチェンマイ−ラムプーン通りからカーオクラーン通りに入っても行くことができるが、夜だと曲がるところがわかりにくい。オームムアン通りとの交差点を右折して空港方面に向うようにして行く場合は、ピン川の橋を渡らずに手前の側道に入ってUターンする。

チェンマイ市内中心部にあるガイヤーンのレストラン、ルンラットの藁焼きガイヤーンの写真 市の南部を空港、エアポートプラザから東に走るオームムアン通り沿いにある、地元の人たちでにぎわうオープンエアのレストラン。通りに出ている看板には店の名前とともに“ガイムアンオプファーン”と大書きされている。オプは“香りをたきこめる、オーブンで焼く”という意味で、ファーンは“藁”のこと(タイ教育文化振興会発行、冨田竹二郎編“日タイ・タイ日辞典”)。即ち、藁の香りをたきこめたガイヤーンということで、これがこの店の最大の売り物である。
 この店のガイヤーンには、“ガイバーン”(地鶏)が使われている。近年、ブロイラーの普及に伴って急速に減ってしまった感のあるガイバーンだが、やはり食べて見ると口に入れた時の感触がまったく異なり、非常にしっかりとしていて歯ごたえがあり、ブロイラーのブヨブヨとしたカンジがまったくない。また、ガイヤーンは通常肉に下味を割と強くつけてから焼いている店が多いのだが、ここルンラットのそれは、藁の風味を生かすためか下味はほんのわずかしかつけられておらず、初めて食べた時には“まるで、日本の塩味の焼き鳥みたい”という印象を持った。これまで自分は、ずいぶんと色々なところでガイヤーンを食べてきたが、チェンマイではポンピンガイヤーン、SPガイヤーン以来の衝撃的な出会いであったと言えると思う。
 ガイヤーン以外のメニューも非常に豊富で、北タイ料理以外にもトムヤムや魚の蒸し物といった一般的なタイ料理まで揃っており選ぶのに困ってしまうくらいだが、これまで頼んだ料理はだいたいどれもレベルが高く満足できるものであった。中でもやはり肉料理がおすすめで、ヌアデーットディヨウ(牛の干し肉を焼いたもの)、タップワーン(レバー焼き)、ヌアヤーンナムトック(牛バラ肉のスパイシーなあぶり焼き)あたりが特にいい味を出していると思う。ただ、残念なことに英語のメニューがなく、また店員にも英語のできる人がいないようなので、普通の旅行者が行った場合には料理の注文などで少々苦労することになるだろう。
 店は大きな屋根のある東屋風の建物で、気候がよければ心地よい風に吹かれながら食事が楽しめる。ただし、オープンエアのレストランにはつきものの蚊が多く、蚊取り線香も用意してくれるが、素足にサンダルでは行かないなどある程度防御手段を講じたほうが快適だと思う。また、これは料理には直接関係ないこの店の最大の問題点なのだが、店内のステージで客に歌を歌わせるサービス(生バンドのカラオケ)を行っており、とんでもなくヘタクソな客の歌を聞きながら食事をしなければならないことが多い。もしこの店に行くことがあったら、なるべくステージから離れた席につくことをおすすめしたい。

 いずれにしても、ガイヤーンオプファーンを食べるためだけでもこの店に行く価値は十分あると思う。オームムアン通りは、夜遅くなるとソンテオやトゥクトゥクはあまり通らなくなるので、できたら帰りの足を確保してから行ったほうが安心だろうが、このコーナーで紹介しているバーンスアンやセーンカムテラスレストランのように足がなくて途方にくれてしまうようなことはない(最悪、チェンマイ−ラムプーン通りまで500〜600m歩けばOK)。
【2004年7月】

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カーオマンガイの店

■クリット・オーチャー

場所:サンティタムの5叉路からハサディセヴィー通り方向に伸びる道を10mほど行った左側。逆に同通りから来ると300mほど

チェンマイ市内北西部にあるカーオマンガイの店、クリットオーチャーの外観写真 街の西北部、日本人の長期滞在者も多く住むと言われているサンティタム地区の中心とも言える5叉路のすぐ近くに2006年頃オープンした、カーオマンガイの人気店。店の看板には“サーカー(支店)2”と書かれており、本店はお堀の中の旧市街、3人の王様の像の近くにあるとのことなので、下記キアット・オーチャーのわりと近くかもしれない(場所未確認)。

 店はかなりの敷地を有しており、通りに面して広〜い駐車場が取られている。店はその奥にある幅20〜30mはあろうかというレンガ造り風の2階建て家屋で、向かって左端がキッチン、中央から右手にかけて4人がけのスチール製のテーブル席が12、6人がけの木製のテーブル席が4席用意されている。レイアウトもゆったりしていて明るく清潔感もあり、外国人旅行者でも安心して食事ができるだろう。
 メニューは、カーオマンガイとカーオマンガイの店ではなぜか必ず売られているムーサテがメインで、これ以外の料理を食べている人は今まで見たことがないのだが、店内に掲げられているメニューボードにはクエティオ(ムー、ガイの2種)、カーオムーデーン(焼き豚のせご飯)、カーオムークローブ(揚げ豚のせご飯)があり、カーオマンガイを含めいずれも25B。飲み物は10種類くらいあり、すべて10Bとなっている。ムーサテは、6本25B、12本50Bだ。なお、カーオマンガイは、皮つきか皮なしかを選択することができる。
 さて、この店のカーオマンガイだが、ご飯は比較的柔らかめに炊きあげられているが、決してベチャッとしているわけではない。また、キアット・オーチャーとの比較で言えば、ご飯につけられている味自体はこちらのほうが薄目に感じられる。自分は、この店では皮なしを頼むことがほとんどなのだが、肉は脂身が完全に取り除かれ非常に厚く切られたものがご飯が見えないくらいのボリュームで乗せられている。脂身がついていないせいか、肉も非常にあっさりとした印象を受ける。脂身の有無については、その人の好みで意見が分かれるかもしれないが、カーオマンガイはタイ料理の中でもとりわけカロリーが高いものとして有名なので、ヘルシー志向の人にはいいかもしれない。タレにはそれほど大きな特徴は見受けられないが、強いて言うと少し塩味が強いかな、というカンジだ。
チェンマイ市内北西部にあるカーオマンガイの店、クリットオーチャーのカーオマンガイの写真 これらのパーツが作り上げるカーオマンガイというひとつの料理としては、非常にバランスがよく、完成度がかなり高い。カーオマンガイは、ご飯、鶏肉、タレ、薬味という数少ない素材を組み合わせただけのシンプルな料理だが、だからこそ素材ひとつひとつの出来ばえ、そしてそれを一体化させた時の料理としてのバランスや完成度をいかに高めているかで、その店のカーオマンガイの評価もハッキリと出てしまう怖さのようなものがある。日本の食べ物屋でも、単純な料理のほうが作り手の腕前や店のレベルがよりよくわかるものだが、タイでもカーオマンガイにはそれに似たことが言えるのではないだろうか。その点では、このクリット・オーチャーは間違いなく合格点を与えられると思う。
 ちなみに、ムーサテはカーオマンガイ同様肉に付けられた下味は比較的控え目であっさりしているが、タレがほかの店に比べてピーナツの風味が強く、特徴を出している。

 すぐ近くに有名なマッサージスクールがあることから、白人客などもよく見かける。店内に掲げられたメニューはタイ語のみで、またここの店員の女の子はなぜか全員タイヤイ(シャン人)でちょっと込み入った話をタイ語でしようとするとうまく通じないことも時たまある(そんな時は店主格の中年夫婦に話をするとよい)が、料理数が多いレストランとかではないので、タイ語ができなくても食事を取る分には困るようなこともないだろう。チェンマイでカーオマンガイをわざわざ食べに行こうとするのなら、個人的にはキアット・オーチャーのほうをより強くお勧めするが、例えばカードスワンケーオ(セントラルデパート)にショッピングに来ていて食事をしようと思ったら、中にあるクーポン食堂を利用するくらいならここまで歩いて(10分くらい)食べに来る価値は十分にあると思う。
【2009年11月】

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■オーチャー

場所:市の東部、サンパコーイ交差点のすぐそば。ターペー門方面からは、ナワラット橋を渡ってチャルンムアン通りを300mほど進むと、信号のついた交差点にぶつかるので、左折してバムルンラート通りに入る。そのまま30〜40m進んだ右側にある、鶏を吊るしたケースを通りに面して出している店

チェンマイ市内東部にあるカーオマンガイの店、オーチャーの外観写真 ピン川左岸に広がるサンパコーイ地区の中心部にある、カーオマンガイ(ゆで鶏のせご飯)の専門店。カーオマンガイの店は、カーオカームー(豚足煮込みのせご飯)やパッタイ(タイ風焼きソバ)の店などと並んで、街なかで最もよく見かける飯屋のひとつであり、チェンマイにも何軒か「おいしい」と評判のところがあるが、このエリアでカーオマンガイというと、真っ先に名前のあがるのがこの「オーチャー」だ。
 店は、サンパコーイの交差点から、道幅が狭い割に交通量の多いバムルンラート通りを少し入った、食堂や美容院、洋服屋などが並んだ一角にあり、通りに面して蒸した丸鶏を数羽入れたガラスケースを出している。店内は、ガランとしたスペースにボロいテーブルとイスを10個所ほど並べただけの簡素な作りで、テーブルの上は一応掃除しているものの、床などには客の出したゴミなどが散らばっていることが多く、あまり清潔とはいえない。
 メニューは、カーオマンガイ1種類のみ(1人前25B)で、注文する時には「イエーク(ご飯と鶏肉を別々に盛る)」か「ラート(ご飯の上に鶏肉を乗せる)」かを指定する。個人的には、イエークを頼んで後からご飯だけおかわりする、という食べ方を普段はしているのだが、その場合、鶏は色々な部位をそれぞれきれいに切り分けて皿に盛ってくれるので、見た目にも食欲をそそられる。
 肉は地鶏ではないようだが、選び方や調理法を工夫しているのか、口に入れてもブロイラー特有のブヨブヨした感触が少なく、非常に美味。お持ち帰りの人達を見ていると、肉だけ注文しているケースも結構あるようだ。タレには、これといった特徴を見つけることはできないが、よその店に比べるとトウチ(中国納豆)の量が少なく、その分色が黒いような気がする。ご飯も、米の質がよいのか、できの悪いカーオマンガイによく見受けられるようにパサパサしていることがなく、肉との相性も大変よい。鶏やタレなしでご飯だけを食べても、十分イケる。もちろん、冬瓜の入ったスープもちゃんと付いてくる。時折、店先でポッピア(春巻)を売っていることもあるが、試したことがないので味はわからない。
 カーオマンガイの店は、通常朝から昼にかけてのみ営業しているのだが、ここも他店同様朝8時すぎくらいから14時ごろまで営業している。13時を過ぎると、鶏もほとんど残っておらず、客もいなくなって閑散としていることが多いので、なるべくなら早い時間に出かけた方がいいだろう。
【2002年2月】

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 チェンマイ料理といえばこれでしょう。「カーオマンガイ」。蒸し鶏のライス添えです。中国人たちが始めたらしく、店のオーナーは中国人が多いようです。
 日本の中華料理の前菜に鶏が出てきますが、あれです。鶏をゆでてスライスし、そのゆでた汁でタイ米をたいて一緒にいただきます。それにタイの唐辛子とナンプラーをあわせたものと、少し甘みのあるソースとをかけながら食べるのですが、私はやみつきになりました。行くと必ずこれを食べます。
 チェンマイの人は、お昼ご飯によく食べるようです。これに、ベトナム風焼き鳥とをあわせて食べます。一度召し上がれ。
【Akiさんのレポート。2002年9月】

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 お知らせの通り、とても安くておいしかったです。なお、2軒隣の、名前は忘れましたが麺の店はお客もいっぱいでおいしかったです。
 実は、オーチャーと間違えて入ってしまったのですがラッキーでした。
【格さんのレポート。2006年1月】

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■キヤット・オーチャー[發清]

場所:お堀の内側ほぼ中央部、インタワローロット通り沿い。ターペー門からだと、門を背にラチャダムヌン通りを西に進み、プラポクラオ通りとの交差点を右へ。200mほど進むと、3人の王様の像のある旧市庁舎が見えてくるのでその手前の道路(インタワローロット通り)を左折。廃寺(ワットインタキーン&サドゥームアン)を通り越し少し行った左側、ラチャダムヌン通りソイ6との角

チェンマイ市内中心部にあるカーオマンガイの店、キヤットオーチャーの外観写真 タイには、正式な店名のほかに愛称・あだ名のようなもので呼ばれているレストランがある。例えば、クルンテープ(バンコク)にあるソンブーン・ポーチャナーという有名店は、オーナーが名物料理のプーパットポンカリー(カニのカレー炒め)で財を成したことから“ベンツ7台”(プーパットポンカリーでベンツを7台所有するまでになったことから)という別名がつけられているのだが、ここチェンマイにもそれと同じように、カーオマンガイで大金持ちになり、息子をケンブリッジ大学に留学させるまでになった(真偽のほどは定かではないが)ことから“カーオマンガイ・ケンブリッジ”という愛称で親しまれている店がある。それがこのキヤット・オーチャー(發清)だ。
 堀の内側エリアの真ん中あたり、旧市庁舎の南側を走るインタワローロット通り沿いには、周辺の官公庁やオフィスに勤める人たちを主なターゲットとした飲食店が立ち並んでいるが、キャット・オーチャーはその中の1軒で、店の入口の上には「發清」という漢字の店名が書かれた赤い看板がかけられている。通りに面しているキッチンは、鶏がぶらさげられたショーケースなどごく一般的なカーオマンガイ屋とあまり変わらないが、店の内部は非常に広く、2階席までが用意されている。しかし、昼食時などはそれもすべて埋まってしまい、空席を見つけるのが不可能なほど客でごった返しているのが普通だ。
 キヤット・オーチャーのカーオマンガイは、他の店とは一風異なっている。まず、基本的には“イェーク”(鶏肉とご飯が別々)の形で供され、またご飯は小碗に盛られてくるのだが、必ず2つ一緒に出されるのだ。小碗なので2つといっても量はそれほど多くなく、通常の皿盛りのカーオマンガイと同量くらいかそれよりもちょっと多いかな、という程度だと思われるが、一瞬「ご飯2つ頼んでないよ〜」と言いたくなってしまうかもしれない。鶏肉は部位ごとにきれいに並べられ、色もとてもきれいで、地鶏ではないと思うがブロイラー特有の臭みや脂身のギトギトがほとんど感じられない。
 しかし、多くの人が言うのだが、この店はご飯が絶品だ。小碗に盛られ見た目はあまりパッとしないが、鶏のスープで炊かれたご飯はとてもいい香りで、パサつくでもなくベチャッとしているでもなく、ふっくらとした実にいい具合に仕上げられている。カーオマンガイなので鶏肉と一緒に食べるのが普通なのだろうが、タレと薬味をかけてご飯だけを食べても十分イケると思う。この、肉とゴハンの絶妙な取り合わせがこの店の人気の秘密なのではないかと想像しているのだが、どうだろうか。また、サイドディッシュのサテーも肉が大きくていい味を出しており、ぜひ一緒にオーダーしたい一品だ。
 さらに、キャット・オーチャーはこうした大衆食堂には珍しく、店員のサービスが実にいい。スープが少なくなればすぐに注ぎ足してくれるし、タレ(2種類)も同様すぐにおかわりを持ってきてくれる。

 お堀の中の寺院観光の途中などに間単に寄ることができるロケーションにあるので、ぜひ一度足を運び、息子をケンブリッジ大学に留学させることができたほどの人気を博しているカーオマンガイを味わってほしいと思う。値段はカーオマンガイが30B、サテーは20Bだ。飲みものも各種取り揃えられているが、何もオーダーしなければたぶん冷たい中国茶を出してくれるだろう。
【2003年10月】

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麺類の店

■メーチャムパー

場所:国道1141号線(マヒドン通り)をエアポート・プラザから東へ。ピン川、国道106号線を越えてしばらく行くと国鉄との立体交差が見えてくるのでそれを渡らずに側道に入り線路にぶつかってUターンし、陸橋が折り切ったすぐのところにあるソイを左折し、400mほど行った左手


チェンマイ市内南東部にあるスコータイ風トムヤム麺の有名店メーチャムパーの外観写真

 チェンマイの街の東南のはずれ、空港からサンカムペーン方面に伸びる国道1141号線から細い道を少し入った住宅街にある、クエティオ・トムヤム・スコータイ(スコータイ風トムヤム麺)で、地元の人の間ではかなり有名な店。
 場所は、おそらく土地勘のない旅行者には非常にわかりずらいだろう。上記の場所の説明の通りに行くと、半分住宅街半分荒地のような場所に唯一見えてくるレストランで、店の周囲には客の自動車がたくさん止まっているので見逃すようなことはないだろうが……。ちなみに、国道106号線にあるメーピン警察署の脇を入って行ってもたどりつけるのだが、こちらから入ると店のあるソイへの曲がり口にはまったく標識などが出ておらず、たどり着くのはさらに困難だ。

 店は、周囲の壁がない巨大な東屋風の建物で、中にはかなりの席数が用意されている。最近では、店の脇を流れる小川(というかほとんどドブ)に沿って突き出たようにテラス席(?)までが無理やり造られているが、それでも食事時などは入りきれない客が店先で待っていることもよくある。イスやテーブルなどは木を使ったものが多く、ボーサーン名産のサー・ペーパーで作られた大きな扇のようなもが飾られたりもしているが、麺類の店ということもあり割とシンプルというか殺風景なカンジのインテリアだ。
 メニューは、店の屋根から木製の大きなボードが吊り下げられている。旅行者相手の店ではないので、メニューはタイ語のみでおそらく店員にも外国語はまったく通じないだろう。
 料理の種類はかなり多い。ボードに書かれているものをあげていくと、クエティオ・ムー(豚肉)/プラー(魚肉)、カーオソーイ、スペシャルメニュー、ソムタム、コンワーン(甘味)に大きく分類され、クエティオはトムヤム・スコータイ、トムヤム・ナムプリックパオ、トムセープ(東北タイ風のすっぱくて辛いスープ)、ナムサイ(一般的なスープ)、ナムトック(生血をスープで溶いたもの)が選べる。カーオソーイは、クラドゥーク・オーン(軟骨)、ルークチン・ムー(豚肉団子)、カイノック・クラター(うずらの卵)、プラー(魚肉)、特別料理はカーオトム(お粥)、カオラウ(内臓などが入ったスープ)など5種類、ソムタムは中に入れる具によって10種類以上、甘味はチャオクワイ・ボーラーンほか2種類がある。
チェンマイ市内南東部にあるスコータイ風トムヤム麺の有名店メーチャムパーのクエティオ・トムヤム・ナムプリックパオの写真 が、周りのお客さんを見ていると、ほとんどの人がやはり店の名物料理であるクエティオ・トムヤム・スコータイかクエティオ・トムヤム・ナムプリックパオを頼んでいる。また、メニューボードには出ていないが、店先ではサテを焼いておりこれもなかなかの人気のようだ。
 店の名物料理、クエティオ・トムヤム・スコータイだが、確かにスープはトムヤム味がベースにはなっているものの、辛味、酸味ともどちらかという薄めのあっさりとした味付けのように感じられる。自分は、そもそもスコータイ風トムヤムなどというものが存在するのかどうかすらよくわからない。が、ただいわゆる普通の店で出されるトムヤム味の麺類と明らかに違うと感じるのは、この“スープがかなりあっさりめ”であるという点だ。
 麺類は、かなり大きな色々な色柄の陶器のどんぶりで出される。しかし、中味の量は普通の麺類の店と大差はないように思うのだが、この店ではおかわりをしている人を多く見かける。自分も含めて2杯食べる客の多くが、前述のクエティオ・トムヤム・スコータイとクエティオ・トムヤム・ナムプリックパオを頼んでいるように見受けられる。どちらもトムヤムベースなので、ガラリと異なる料理を食べればいいと思うのだが、自分でも不思議だ。
 クエティオ・トムヤム・ナムプリックパオは、ナムプリックパオが入る分少しコッテリ感が増すものの、もともとの味付けのベースが薄目なので、決してくどいとは思わない。むしろ自分が感じるのは、甘さがグッと全面に出てくる、ということだ。個人的には、この甘さが少し強すぎるように感じられるのだが、“この甘さがいい”という人もいる。麺類に砂糖をたくさん入れるのを好むタイ人ならではの感覚と言えるのかもしれないが……。

 いずれにしても、この店のクエティオが個性的であることには間違いなく、自分の周りのタイ人の間でも評価がハッキリと別れる。
 そのためかどうかはわからないが、この本店(?)が客であふれかえっているにもかかわらず、4〜5年前にサンティタムにオープンした支店は、あまり客が入ることがなくまたたく間に閉店してしまった。
 街はずれのあまり交通の便がよくないところにあるが、トムヤム系のクエティオか好きな人は訪れてみる価値があるだろう。近くを走る国道はサンカムペーンに通じているので、みやげものなどのショッピングの途中に寄ってみるというのもいいと思う。
 毎月第2週および最終週の金曜日休み。
【2008年12月】

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 噂によると、2008年末にオーナーが代わったらしい。オーナー自身は“親戚にやらせている”と言っているそうだが、これは店を売却して大きな利益をあげた時にタイ人が使う決まり文句のようなものだとのことだ。
 今のところ味に大きな変化は見られず、相変わらず客も大勢いるが、オーナーが代わった影響が今後出てくるかもしれない。
【2009年2月】

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チェンマイ市内南東部にあるスコータイ風トムヤム麺の有名店メーチャムパーの店内風景写真 チェンマイで一番ハマったお店、紹介します。

≪行き方≫
 マヒドン通りをスーパー・ハイウェイからチェンマイ空港へ向かう。
 1個目の橋(だったかな?タイ鉄道を跨ぐ橋です)の上から左手にアジア・テクノロジー・スクール(だったかな?そんな名前)が見えるはず。で、橋を降りたらスグの小道を左に入り、しばらく道なりに進みます。
 左折してスグの場所にショボイお店がありますが、そこは本レポートとは全く関係ないです。皆様、間違って入らない様に注意してください。(実は小生、間違いました。トホホ……)。
 しばらく進むと右手に小橋があります。その角にあるのが今回の目的地、メーチャムパーです。
 以前はここを右折したとこのお店の前の空き地が駐車場だったのですが、今は(2008年のGWに行ったら、)何か別な建物が建っていました。
 では、駐車場は無いの?
 ご心配なく。橋を右折しないでスグの左手の空き地が駐車場になっています(この駐車場、果たして何時まで使えるのか知らん?)。

≪行くに際して≫
 さて、ここはかなり利便性の悪い場所です。
 市の中心から徒歩で行っていたのでは陽が暮れます。タクシーやらトゥクトゥク、ないしはレンタカーを用意しましょう。
 レンタカー、料金が高いのは事実です。ですがあると便利です。
 レンタル・バイクですか?怖いので小生、チェンマイでは運転したくないです(一応は中型自動二輪の免許、持ってます。念の為)。

≪お店の中-1……言葉は?≫
 スタッフのほぼ全員、タイ語しか話せません。ですから、自分の英語に自信の無い人も安心です?
 あっ、今はいるのか否か分かりませんが確か1人だけ、英語を話せる注文聞きのオカマさんが居たはず。

≪お店の中-2……注文の仕方は?≫
 メニューが全部記されたレシート(っていうの?)にお客がレ点を付けてオーダーします。
 むろん、表記はタイ語だけ。私らは知っている単語で勝負するしかないですね。単語を並べた程度の小生の幼稚なタイ語でもちゃんと意思は伝わるようで、希望した物を食べられました。

チェンマイ市内南東部にあるスコータイ風トムヤム麺の有名店メーチャムパーのセンレク・トムヤム・スコータイ(ピセート)の写真≪お店の中-3:お勧め≫
 ここは何といってもクエティオ・トムヤム・スコータイ・ピーセートでしょう。
 一言で片付けると、トムヤム味のクエティオ。他でも食しましたがここのが一番。普段は砂糖に唐辛子をドボドボのタイ人なのに、ここではそういった光景、ほとんど眼にしたことナイです。
 写真を見て、“おや?器が……”と思われた方、あなたは鋭い。
 ここのお店、器も中々に楽しいです。屋台に限らず、ちょっとしたお店でも(旨いと評判なお店!!!)、器はプラスチックの安物がほとんどなのにここは違います。
 例えば同じセンレク・トムヤム・スコータイ・ピーセッドでも日によっては、写真のようなオシャレな器で同じメニューが供されます。
 言い忘れましたが、小生、個人的にクエティオはセンレクが好きです。中華風麺であるバミー。他の多くの日本人はこちらを選ぶ傾向にありますが、現地化が進む程にセンレクを選ぶようです。

≪お店の中-4……別のメニュー≫
 ここは日本で言うところの“サイドメニューも充実しているラーメン屋”にあたるのかな?
 ガイヤーン、サテ、ソムタム等々酒の肴には事欠きません。お菓子類もあります。ビールにジュース類もあるので、老若男女が楽しめます。実際に家族連れやら恋人同士、勤務中のお役人(含警察官)などなど、客層は幅広いです。欧米人も現地人と一緒なのを見かけます。
 そう言えば、日本人はほとんんど見たことないです。なぜかしらん?

≪このお店の正しい使い方?-1≫
 チェンマイが、タイ料理が好きな単身赴任の駐在さん。土・日曜のいずれか、ここでブランチしましょう。
 お昼時はメチャ混むので、10時〜10時半位へお店に行きます。
 ビア・チャーンとセンレク・トムヤムで、午前中から幸せな昼下がりを過ごせますよ!

≪このお店の正しい使い方?-2≫
 仲間同士で行くのもよろしいかと。
 その際はビア・チャーンとガイヤーン、ソムタムで一杯。最後の締めにセンレク。
 日本から来た友人、帰りの飛行機がチェンマイ15時離陸とかで、ここに連れて行ったらかなり感激してました。
【wyukiさんのレポート。2008年12月】

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■ヨート・デート

場所:チャーン・クラーン通り沿い。ナイトバザールを背に南に進み、スリー・ドーンチャイ通りとの交差点を過ぎ、さらに少し行く。プラチャー・サムパン通りとの分岐を見やり、100mほど行った右手、セブンイレブンの並び。シャングリラ・ホテルの真向かい

チェンマイ市内中心部にある麺類の店、ヨートデートの外観写真 日本人ビジネスマンの悲しい習性か(笑)、ここチェンマイに居ても、酒を飲んだ後には軽くラーメンを1杯食べてから部屋に帰りたくなることがあるが、ナイト・バザールやバー・ビア(スタンド・バー)が立ち並ぶロイ・クロ通りからほど近くにありよく立ち寄るのが、このヨート・デートである。
 主なメニューとしては、カオ・ムー・デーン(焼き豚のせごはん。20B)、カオ・ムー・グローブ(揚げ豚のせごはん。20B)、カオ・ラオ・ムー(豚の内臓のスープ。20B)といったご飯類もあるが、何と言ってもここでのお勧めはバミー・キヨウ・ムーデーン(ワンタンチャーシュー麺。写真参照)だ。
 麺(バミー)は自家製で、店内には“当店の麺は自家製です。やわらかく、コシがあり、清潔です”というような意味の掲示がタイ語で出されていることからも、店が自信を持っていることがうかがえる。その、少し細めの中華麺に、具のたっぷり入ったワンタン、厚めに切った焼き豚の取り合わせが何とも絶妙。スープには脂が結構浮いているが、味付けは薄味で、胃にもやさしいカンジがする。
 クエティオ、イエンタフォーなどもあり、すべて20Bだが、このバミー・キヨウ・ムーデーンだけは25B。

 以前は夜中まで営業していたのだが、店主のおじさんが病気になってからは夜の10時ごろには閉店してしまうようになった。夜行くなら早めの時間か、もしくはお昼時(かなり混んでいることもある)にしたほうがいいかもしれない。
【2008年10月アップデイト】

地方から国内線を利用してタイに出かける方は必見!

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■シンブリー・ロットデート

場所:タニン市場内。食堂が集まっている棟の東南角

チェンマイ市内北部のタニン市場の中にある麺類の店、シンブリーロットデートの外観写真 市の北部では、草木に特化されたカムティエン市場を除けばおそらく最も大きな規模を誇るタラートであるタニン市場の中にあるクエティオ屋。タニン市場には、さまざまな食べ物、飲物を提供する店が20〜30軒ほど集まった食堂街を形成している建物があるが、人が一番たくさん集まる生鮮食料品を扱う市場のメインの棟に面しているという位置的な優位性も手伝ってか、いつも混んでいる店のひとつになっている。
 黄色い看板が目印の店は、そのメインの生鮮食料品を扱う棟に向かってキッチンがあり、中では店主の(?)おばさんが忙しく料理を作り、娘さんと思われる女性がそれをサポートしたりできた料理を客に出したりしているのを見ることができるだろう。座席はその奥、建物の内部にテーブルが10個ほど並べられている。
 店に掲げられた品書きには一般的な麺類の名前がが並んでいるが、この店の一番人気は何と言ってもセンレックナムトックヌア。牛の生血をといたスープに細目の米粉麺(センレク)を入れ、その上にトロトロに煮込んだ牛肉が乗った一品で、スープと硬めにゆでられた麺の取り合わせが実にすばらしい。麺自体に何か特別な工夫があるとは思えないのだが、ゆで加減が絶妙なのかしっかりとした歯ごたえが印象的で、ここをおいしいとほめる地元のタイ人も、たいてい「麺がおいしい」と言う。スープもダシが効いていて生血が入っているのにまったく生臭くなく、結構表面には油も浮いているのだが、決してくどくなくあっさりとした口あたりだ。しかも、ここのスープはタイによくあるクエティオ屋とは異なり、いつもものすごく熱い状態で出される。それも、スープをおいしく感じさせる一因になっているのではないだろうか。また、センレクナムトックムーもおすすめで、メインのムーデーン(チャーシュー)以外に揚げワンタン、ルークチンプラー(魚ボール)などが具材として入っていて、バラエティーに富んでいて彩りもよい。
 なお、このセンレックナムトックヌアは、麺はセンレック以外にセンヤーイ(太い米粉麺)、ウンセン(春雨)が、具も前述のムーのほかヌアソット(生牛肉)などが選べるので、好きなものを組み合わせてオーダーすることができるほか、カーオソーイ(ガイ/ヌア/ムー)、イエンタフォー、バミーキヨウ(ワンタン入り中華麺)なども用意されている。麺類はすべて20Bだったのだが、2008年に25Bに値上げされた。
 店内には営業時間などは掲げられていないが、朝から夕方くらいまでオープンしているようだ。

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 2012年1月、普通30B、ピセート(大盛り)35Bに値上がりした。3年半ぶりの値上げだ。
【2012年1月アップデイト】

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お粥の店

■デーン2

場所:ターペー通りからチャンモイ・タットマイ通りに入ってすぐ右側。ターペー門からナイトバザール方面にターペー通りを進むと、左手にワット・セーン・ファーンが見えてくるのでそれに接した交差点を左折してチャンモイ・タットマイ通りに入る。右側通行のこの道を20〜30m行った右手の歩道にテーブルが並んでいる

チェンマイ市内中心部にあるお粥の店デーン2の外観写真 夕方から明け方5時ごろにかけて営業しているお粥の店。ナイトバザールとターペー門の中間ほどに位置しており、場所的にも利用しやすく、夜遅くに小腹がすいた時や近くのバービア(ビアガーデン)で酒を飲んだ帰りの食事などに都合がよい。店は、間口3mほどでテーブルが5〜6席の小さなものだが、外の通り沿いにズラリと椅子とテーブルを出しており、夜風に吹かれながら食べるお粥というのもまたなかなかいいものだと思う。
 タイの場合、お粥には大きく2種類あるが、この店は「チョーク」と呼ばれる砕米を使ったドロドロのお粥がメインで、それに加えさまざまな付け合せやおかずを一緒に取り揃えている。
 店の入口のショーケースには、その日の料理や食材がトレイや皿に入れられ、折り重なるように並べられている。料理はそのまま指差せばよいし、食材の方も料理の名前とかがわからなくても、食べたいものを指し示せば適当に作ってくれるようだ。塩ゆで卵のヤム、豚の三枚肉をカリカリに揚げたもの(そのまま食べてもよいし(写真参照)、青菜と一緒に炒めてもおいしい)、内臓の醤油煮、干し魚を焼いたもの、パックブン(空心菜)の唐辛子炒めなど、どの料理もお粥との相性を考えてかやや塩辛い味付けになっているが、それがまたよい。
 お粥は、何も言わなくても最初からお碗2つに入れて持ってくるが、見ていると多くの客はさらにおかわりをしている。また、普通のご飯もあるので「どうもお粥は……」という人でも安心だ。
 なお、店の名前に「2」とついていることから、恐らくどこかに「1」があるのだと思うが、残念ながら確認したことがないので、場所はわからない。見つけた方は、ぜひお教えください。
【2001年11月。2006年7月写真追加】

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タイスキの店

■スキ・ロテ・イヤム

場所:カードスワンケーオ地下1階

チェンマイ市内北西部のショッピングセンター、カードスワンケーオの中にあるタイスキレストラン、スキロテイヤムの外観写真 チェンマイの主要な繁華街のひとつであるカードスアンケーオの周辺には4軒のタイスキ・レストランがしのぎを削っているが、そのうちの2軒はカードスワンケーオの地下1階に並んで店を開いており、そのうちフワイケーオ通り(TOPSスーパーマーケット)に近いほうの店が、このスキ・ロテ・イヤムだ。

 タイスキの店にしては比較的小さく、テーブルが20ほどしか並んでおらず、内装なども一般的なスキの店とまったく変わらない割と殺風景な雰囲気だ。メニューはすべての料理に写真のついたもので、最初の見開きには一品料理、続いてタイスキの具、ご飯や麺などの主食類、ドリンクと続いている。また、メニューに出ているもののほかに“本日のおすすめ”が柱に張り出されているが、タイ語のみの表示のためタイ語が読めないとオーダーすることのはむずかしいだろう。場所柄外国人も多いので、店員はおそらく多少の英語はできるのではないかと思われるが、メニューにはすべて番号がついており、写真の脇にも併載されているので、それを伝えれば困るようなことはないだろう。
 タイスキの具では取り立ててめずらしいものがあるわけでもなく、やはりMKスキなどのチェーン店と同様一部のものは冷凍のものもあったりするが、ここの野菜は王室プロジェクトで栽培されたものが一部で使われているらしい。肝心のタレは、甘さ、辛さ、酸っぱさがほどよいバランスに保たれており、個人的にはMK、この店の隣にあるHOT POTのものよりも遥かに好感が持てる。もっと刺激がほしい、という人は、「プリック・クラティアム」と頼めば、小皿に山盛りのニンニクと唐辛子、マナオを持って来てくれるので、それで自分好みの味に調整するとよい。なお、タレは子供用と大人用が用意されているので、子供連れでも安心して利用できる。

 一品料理はそれほど多くの種類を食べていないので評価するのはむずかしいが、トートマンクン(エビのさつま揚げ風)はエビのプリプリしたカンジがよく出ていて好感が持てたし、クンチュップペントート(エビのフリッター)もあまり脂っこさが感じられずいい味を出していると思う。また、タイスキの店ではなぜか必ずつきものペットヤーン(アヒル焼き)は、なぜか普通の店ではついている紅ショウガがついておらず、茹でたピーナツだけが下に敷いてある。タレも少々甘めで、これを食べるとかなりお腹がいっぱいになってしまうかもしれない。なお、これらの一品料理は、ほとんどが大皿か小皿が選べる。

 最近は、ムーカタに押され気味のタイスキだが、たいていのムーカタはどちらかというと若者向けの質より量、というカンジで、自分のように歳を取ってきて、量をそれほど必要としない者にとっては、よりヘルシー(脂っこくない)で一品料理なども楽しめるタイスキのほうが好みに合う。このスキ・ロテ・イヤムはチェーン店のMKスキのように人気はないが、いかにもセントラルキッチンで作って冷凍輸送してきました、みたいなMKスキよりも素材は質がよいと思われる。このエリアでタイスキを食べるのなら、今現在は一番のお勧めということができるだろう。
【2008年10月アップデイト&写真追加】

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ムー・カタ(タイ式焼肉)の店

■ムー&クン・カタ・スコンター

場所:フワイケーオ通りとスーパーハイウェイ(ニマーンヘミン通り)が交わるリンカム交差点から100mほど北に進み、最初のソイを右折、グランド・ヘリテージ・ホテルを通り越してすぐ先。サンティタムの5叉路からだと、交番のある道を直進し、突き当あたったら左折、またすぐ突き当たったら右折し、荒れ地のようなエリアを通り越した先。
住所:46/1 Huai Kaeo Jet Yod Rd. T.Chang Puak
TEL:053-216666,405123


チェンマイ市内北西部にある食べ放題タイ式バーベキューの店ムー&クンカタスコンター(1)

 この1〜2年ムー・カタの店の評判は全体的に言って大きく落ちている。
 それは、肉類を中心とした素材のクオリティの低さであったり、あるいは客が食べ残しで罰金を払いたくないがために、一度席に持って行った具材をふたたびバットに戻したりすることによる衛生面のことだったりで、どの店も以前のような賑わいを見せていないことが多いのだが、そんな状況下でもなお絶大な支持を受けている店がある。そんな店のひとつが、このムー&クン・カタ・スコンターだ。

 店は、スーパーハイウェイから少し奥まった広大な空き地(荒れ地)の一角に造られている。
 平屋の巨大な東屋、というか体育館のような建物で、入口からだと店の一番奥が見通せないほどの大きさだ。たいていの人は、まず店のこの巨大さに度肝を抜かれることだろう。
 聞くところによれば、従業員は総勢150人、皿洗い担当だけでも40〜50人いるということで、それだけでも店の規模がいかに大きいかが想像できよう。
 総席数はまったく見当もつかないが、今まで自分が座ったことのある席番号が最大294だったことから想像するに、400〜500席はあるかもしれない。テーブルは、4人がけ、8人がけなどさまざまな種類があるので、都合に合わせて選べる。
 店内の北側にはステージがあり、バンド演奏やタロック(お笑い演芸)が入るほか、南側には巨大なスクリーンが2つ設置されテレビ番組を大音量で流したりしているが、それぞれ別の番組だったりして、ステージでの演奏、大勢の客の話し声などと相まって、店内は騒然としている。
 規模は巨大だが、システムは他のムー・カタ・レストランと何ら変わらない。適当な席につくと、店員が飲み物のオーダーを取りに来て(持ち込みは禁止)すぐにカンカンに赤く焼けた炭の入った七輪とカタ(鍋)が運ばれてくるのでドリンク(コーラなどなら25B程度)をオーダーし、店内中央付近に設けられた食材コーナーから好きなものを自由に取ってくるだけだ。
 料金は1人139B(子供70B)で飲み物の氷代(大きなバケツのような容器に入って出て来る)が70Bとなっていて、これはオーダーしなければならない決まりになっている。持って来たものを残すと罰金が20Bだが、エビが残っていると30Bにアップする。また、タレも残すと10B払わなければならないので、アルコールは別で実質的には1人最低200Bくらいにはなるのではないだろうか。それでも個人的には非常に割安な気がするが……。
チェンマイ市内北西部にある食べ放題タイ式バーベキューの店ムー&クンカタスコンター(2) ムーカタの食材の種類はたいへん豊富で、豚肉、鶏肉やレバー、腸といった内蔵類はもちろんのこと、エビ、イカ、赤貝などのシーフード系、ルークチン(つみれ)、各種野菜が用意されている。値段が高い分、他店と比較すると質が高いように思う。
 なお、エビは自席だけでなく、店外に設置されたバーベキュー・コーナーで焼くことも可能だ。
 ムーカタ以外の料理も非常に豊富だ。寿司(個人的にはまったく食べる気がしながタイ人にはかなり人気だ)、ソムタム、シウマイなどの点心類、屋台になっておりその場で作ってくれる揚げ餃子(あっという間に売り切れる。調理している人が日本人に見えるのだが未確認)、春巻(生、揚げ)、焼きそば、炒飯、シークロンムートート(豚のスペアリブ揚げ)、クン・パット・ポン・カリー(エビのカレー炒め)、魚の蒸しものやあんかけ揚げ、塩焼き、ソーセージ、ヤム・プラームック(イカのヤム)、蒸したムール貝など数え切れないほどが出ている。ムーカタをほんの少しにとどめ、これらの一品料理を中心に攻めても、簡単にお腹いっぱいにできるだろう。
 また、並べられるムーカタの具材や一品料理は時間によってかなり入れ替わるので、あまり一度にたくさん取って来ないようにしたほうが色々なバリエーションが楽しめていいだろう。
 食材の置かれたバットの前には“一度持って行った食べ物を戻すのは禁止”と大きく書かれていて、自分が見ている限りではそのようなことをしている人を見たことがないので、衛生面という点ではある程度は安心できそうだ。
 デザートも、ムーカタ・レストランでは定番のルアムミットのほか、ドーナツ、フルーツ、アイスクリームなど種類は豊富だ。

 これだけの席数がありながら、週末の19時過ぎなどは空席を探すのが大変なくらいの客であふれかえるので、少しでも落ち着いて食べたいならその日時は避けたほうがいいかもしれない。
 ムーカタはやはりみんなでワイワイガヤガヤ騒ぎながら食べたほうが絶対においしく感じられる。そういった意味では、日本の鍋や焼肉(ムーカタもその一種のようなものだが)に近いだろう。
 ある程度の人数が集まったら、普通のレストランやタイスキばかりではなく、こうしたタイの庶民的な食事もぜひ旅行者に味わってほしいと思う。
【2010年10月】

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区切り線

■ガウマイ

場所:街の西部、スワンドーク通りとフワイケーオ通りを結ぶシリマンクラーチャーン通り沿い。フワイケーオ通りからだと、チェンマイコカを過ぎてすぐの信号のあるT字路を左折し、600〜700mほど行った左側

市内西部にあるムーカタ(タイ式焼肉)の店、ガウマイの店内写真 スワンドーク病院の西側に接するシリマンクラーチャーン通りには、周囲に数多くある学校の生徒を主なターゲットにした安目のレストランが立ち並んでいるが、その中の1軒がこのムーカタ(焼肉)の店「ガウマイ」だ。
 建物は、脇に大きな駐車場を併設したオープンエアの開放的な造りになっており、細長い店内にはズラリとテーブルが並んでいる。ほかのムーカタの店と同様、基本的には食べ放題のバイキング形式になっているが、ここでは客が席につくと、最初に店員が「牛肉は食べますか?」と聞いてくる(おそらく、タイでは宗教上の理由(?)で牛肉を食べない人が多いためと思われる)。食べるか食べないかの返事をすると、まずは店員が色々な肉や魚、野菜をひとわたり持ってきてくれる。その後のおかわりは、店の中央にあるカウンターのようなところに置かれているのを、セルフサービスで取りに行くことになる。肉は牛肉、鶏肉のほかレバーがあるが、どれも質がよく、しっかりとした歯ごたえだ。鍋の周囲のスープに入れて煮る方の魚系の具も、魚餃をはじめ5種類ほどが揃っていて、非常に充実している。野菜は、行った時にはパックブン(空心菜)と白菜の2種のみが用意されていた。タイスキにはつきものグリーンヌードルやセンミーもある。さらに、デザートもパイナップルのほか、アイスクリームとみつ豆が置かれており、当然こちらも食べ放題。タレはタイスキに出てくる赤いタレと、緑色の少しすっぱ辛いものとの2種類がある。
 料金はこれでひとり85B、さらに、テーブルには大瓶のペプシが置かれていて、それはタダだという。メチャクチャ安いと思う。
 場所柄、客は学生などの大人数のグループが多く、自分が出かけた日曜日の夜は、テーブルはほぼ満席であった。店内には、彼らのにぎやかなおしゃべりの声が充満しており、タイ(チェンマイ)の若者の生態を見るのも、それはそれで楽しいのではないだろうか。
【2002年12月】

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イサーン(東北タイ)料理の店

■ケーンチャイ

場所:お堀の内側、シンハラート通り沿い。お堀北側を走るスリープム通りからシンハラー通りに入り300ほど進んだ左手。サヤームTV(大型電器店)の旧店舗の向かい
住所:54/1 Singharat Rd.
TEL:053-221265

チェンマイ市内中心部にあるイサーン(東北タイ)料理レストラン、ケーンチャイの外観 お堀の内側、ワット・プラシンからもほど近いところにあるイサーン(東北タイ)料理レストラン。それほど有名店というわけでもないようだが、結構長い間営業しており、それなりに人気があるらしい。

 店は通りに面して看板は出ているもののタイ語のみで、駐車場とお持ち帰り用の椅子つきカウンターになっている(実際見ていると、料理や中にはカオニョウだけとかお持ち帰りの客も多い)ので、旅行者にはパッと見そこがレストランであることもわかりにくいかもしれない。
 向かって右手にあるエントランスを入ると、なぜか新聞や雑誌がたくさん置かれたデスクがある。”料理ができるまで、これでも読んでてくれ”という意味なのだろうか……。 店自体は大きな東屋風の建物で、席は全部で30ほどはあろうか。店内のあちらこちらには王室の写真や料理名(店のお勧め?)が書かれたプレートなどが掲げられている。店内中央部には大きなヤシの木が生えており、その周囲は水が流れているが、最近増えているオシャレ系レストランのような凝ったものではない。また、いつ行ってもテレビが大音量でかけられて、タイらしいと言えばタイらしいが、落ち着いた雰囲気とは言い難い。左手手前がソムタムを作ったりカオニョウ(もち米)をよそったりするスペース、奥が一品料理を調理するキッチンになっていて客席からも料理を作っている様子が垣間見えるが、タイ風というかかなり雑然としており、潔癖症の日本人が見たらちょっとビックリするかもしれない。
 メニューはタイ語のみで写真も載っていない。ところどころが濡れてしまったのか(一応プラスチック加工されているのだが)にじんで読めなくなったものを渡されることもある。そのようなメニューを渡された時は、お持ち帰り客用の紙のメニューをもらったほうがいいかもしれない。未確認だがおそらく英語は通じず、メニューに並んでいる料理もイサーン独特のあまりなじみのないものもあり、うまく頼まないとスープ系を複数オーダーしてしまう、といったことが起きる可能性があるので、メニューの各コーナー(下記参照)からそれぞれ一品ずつ頼むようにしたほうがいいだろう。
 プラスチックと紙のメニューでは分類が異なっているが、前者では、アハーン・ネナーム(店のお勧め)、ゲーン(スープ、タイカレー類)、ヤーン(焼き物)/トート(揚げ物)、ソムタム、ラープディップ(生肉のラープ)、ラープスック(火の通ったラープ)、トム(煮物)、コンワーン(デザート系)、飲み物に分かれている。ところどころにぜんぜん違う料理が混じっていたりして毎回とまどってしまう(例えば、カオニヨウやカオスエイといったご飯がなぜかラープスックのコーナーに載っている)のだが、ソムタムだけで10種類以上あり、ひとつのソムタムでもタイかラーオ(ラオス風)が選べるなど、メニューを見ているだけでイサーン料理の奥深さがわかるだろう。イサーン料理ではごく一般的な素材であるカエルを使った料理もかなりの数がメニューに載っている。値段は60Bのものが最も多く、ほとんどが30〜80Bと大変リーズナブルだ。飲み物の中にはワインもあったりしてちょっとビックリする。品揃えは豊富ではないが、オーストラリア産なども置いてあり、実際飲んでいる客も時々見かける。
 オーナーと思われる男性は、いつ行ってもエプロンを首から下げゴム手袋をしていて、愛想よく客にサービスをしたり、キッチンにオーダーを流したりしている。恰幅のいい奥さんと思われる女性がキッチンを取り仕切っている。店員は田舎から出て来たタイヤイの若者がほとんどで、自分のような外国人がしゃべるタイ語(おそらく声調や発音がネイティブとは異なるのだろう)を解さないこともままあり、追加オーダーしたりする時に一度で通じないこともあったりする。そんな時は前述のオーナーらしき男性を呼ぶとよい。
 メニューの種類が大変多く、自分は行くたびになるべく過去に食べたことのないものを、と思ってオーダーしているのだが、どの料理も一定のレベル以上に達しており、満足できる味になっている。しかし、辛いものは妥協のない辛さなので、もしかすると辛いものが苦手な人には食べられないものもあるかもしれない。観光客向けにメニューに辛さのレベルを唐辛子の絵で表現する、などということはしていないので、辛いものが苦手な人は避けたほうがいい店かもしれない。
チェンマイ市内中心部にあるイサーン(東北タイ)料理レストラン、ケーンチャイのガイトート その中でも、個人的には揚げ物系が特にすばらしいと思う。メニューにガイヤーンがなくガイトートだけ、というのも店の揚げ物に対する自信の表れなのかもしれない。そのガイトートは地鶏を使ったディープフライで、中まで絶妙な火加減で揚げてある。これだけのできばえのガイトートはなかなかお目にかかることはできないだろう。シークロンムートート(豚あばらにくの揚げ物)も非常にカラッと揚がっていて、しつこさがまったくない。
 他のお勧めとしては、イサーンを代表する料理(ウボンラーチャタニーが有名)のひとつで、この店のはかなり辛く作られているラープ・ペット(アヒルのラープ)、これまた非常に辛いが、後を引くコクのある味つけが印象的なソムタム・ダムラオ(ラオス風黒ソムタム?)、この料理独特のほろ苦さが何とも言えぬ風味を醸し出しているゲーン・リアン、地鶏のしっかりとした肉の食感がたまらないトムセップ・ガイ・バーン(地鶏のイサーン風唐辛子スープ)、メニューでは店のお勧めコーナーに載っている、プラーチョーン(なまず)の口の中にハーブ類を突っ込んで塩焼きにしたものを付け合わせの茹で野菜と一緒に2種類のタレ(どちらもプラーラーが効いている)をつけていただく料理で、川魚の臭みはほとんど感じられず、ホロホロと口の中で崩れていくような食感が楽しいプラチョーン・パオ・クルア−パック・ルワム(プラチョーンの塩焼き−野菜盛り合わせ)、血を炒った米やハーブなどでネットリと固めてあり、ほんのりとした甘さが感じられるイサーン風のソーセージ(?)のナムブローイなどがあげられる。
 また、ソムタムプーは、小さな生の半分凍ったワタリガニを使っている。半冷凍のワタリガニを使った料理にはほかにプードーンがあるが、塩漬けのサワガニに比べて苦味や塩味が少なく、非常にいい味を出している。
 一品の料理の量は、ゲーンやスープ類を除いて比較的少ないので、少人数で行っても、結構いろいろなメニューを楽しめると思う。値段も安いので、気になったものはどんどん頼んでもいいかもしれない。

 以前は、イサーン料理というと、自分はアヌサーンにあったウボンがお気に入りだったのだが、残念なことに閉店してしまった。
 このゲーンチャイは、味的には正直言ってウボンには及ばないが、どの料理を頼んでも一定以上のレベルを保っており、充分満足できると思う。
 お堀の内側とはいえ、ナイトバサールやターペー門からは結構距離がある。が、決して歩けない距離でもない(ターペー門からだとゆっくり歩いておそらく20分くらい)ので、季節がよければお堀の中を観光がてら歩いても悪くはない。特に、ラーチャダムヌン通りの歩行者天国が開催される日曜日は、ショッピングがてら立ち寄るのもいいだろう。
 営業時間は11時〜21時で、毎月第3日曜日休み。

発券手数料無料、クレカ利用可、空席あり便のみ表示、海外都市間の航空券も購入できる

南部タイ料理の店

■バーン・トン・パーム(HOUSE OF PALM RESTAURANT)

場所:162/6 M.5 T.Raungnaue A.Doisaket
TEL:053-291401、081-9508559

チェンマイ西部郊外にある南部タイ料理レストランバーントンパームの店内の写真 チェンマイの東約15kmのところの隣街、ドーイサケットにある、チェンマイでは比較的珍しい南タイ料理のガーデンレストラン。
 国道118号線をチェンラーイ方面に進み、ドーイサケット病院の手前にあるソイを100mほど入った左側にあり、通りから見ると店名の由来となっているヤシの木がたくさん見えるので、すぐにわかるだろう。国道沿いにも看板が出ている。
店の敷地はかなり広い。店内に入ると、左手にヤシの木に囲まれた東屋風の建物があり、ここがメインのダイニング・スペースとなっている。中には木製のテーブルが12〜3卓あり、客が席につくとキャンドルが点され、雰囲気を演出してくれる。その奥にはこれまたヤシの木に囲まれた噴水のついた大きな池がある。その周りにも席が5つほど作られているが、雨よけがないので天気が悪いとクローズされるようだ。池の先に向かって、さらに道が続いているが、その向こうは空き地となっている。

 メニューを開いた最初のページには、この店ができるまでの由来が詳しく書かれている。それによると、オーナー夫妻は長年に渡ってカリフォルニアに住んでおり、そこで地元紙に何度も市内最高の店として紹介され、ブルネイのスルタンや映画スターなども頻繁に訪れていた有名なタイ料理レストラン“チトラダ”を経営していたという。数年前にタイに帰国してから、夫の出身地であるチェンマイのドーイサケットでレストランを開業する計画を立て、望みどおりのヤシの木が生い茂るような店を作りあげたのが、このハウス・オブ・パーム・レストラン(バーン・トン・パーム)だという。ちなみにメニューの説明書きにはないが、南部タイ料理レストランなのは、オーナーの奥さんの出身地が南タイだから(実際にキッチンに立っている)とのことだ。

 メニューは英語・タイ語併記で、Selected Thai Salad、Selected Dish Of Beef,Chicken And Pork、Selected Seafood、Shrimp Dishes、Selections From Our House Of Palm Garden、Fried Rice Dishes、Noodle Offerings、Desertに分かれている。
 さらに、これとは別に店のスペシャル料理のメニューもある。タイ語のみの表記なので、タイ語ができないと解読は難しいだろうが、オーナーのご主人がたいていフロアに出ており、アメリカ在住が長かっただけあって英語でのコミュニケーションにはまったく問題ないので、興味があれば色々と聞いてみるといいだろう。
 料理は100種類以上載っており、だいたい120B前後のものが多く、店の雰囲気からすると安く感じられる。おそらく店のスペシャル料理なのだろう、“House Of Palm ……”と書かれているものも多い。ワインリストもあり、種類は少ないもののオーストラリア産、フランス産など一通り揃っており、ワインを飲みながら食事をしている客も多い。

 南部タイレストランなので、料理は全体的に辛めのものが多い。
 これまでオーダーしたものの中からお勧めのものをいくつかピックアップすると、
チェンマイ西部郊外にある南部タイ料理レストランバーントンパームのスパイシーサザンポーク(豚肉の南タイ風炒め)の写真*ヤムヌア(タイ風牛肉サラダ)……大変柔らかな良質の牛肉を使っているが、辛さもかなりのものでビールには特に合う
*プーニム・トート(ソフトシェルクラブの揚げ物)……ソフトシェルクラブに衣をつけて揚げてあるだけだが、非常に上品な味付けと仕上がりになっており、いろいろな店で同じものを食べてきた(メニューにあるとたいてい頼んでしまう)が、これだけの出来のものにはおそらく当たったことがない。超お勧めの一品
*トムヤム・カームー(豚足のトムヤム)……スープは赤くなく濁っておらず、見た目は澄まし汁のようだ。辛さ、酸っぱさも普通のトムヤムよりも押さえられており、これを南タイ風と呼んでいいのかどうかはわからないが、“トムヤムは苦手”という人にもぜひ試してもらいたい料理だ。供される器も金属製だがシャレている
*プーケット風野菜炒め……野菜炒めというと、タイではたいていの場合ナムマンホーイ(オイスターソース)がたっぷり使われていることが多いが、おそらく塩コショウをベースにさっぱりとした味付けになっている
*スパイシー・サザン・ポーク(豚肉の南タイ風炒め)……南タイ料理そのものの知識がないため、こういう料理が現地で一般的なのかどうかわからないが、豚のこま切れのような肉に青菜、大量のレモングラスを細かく刻んだものを加えて炒めたもの。スパイシーという名前がついているがそれほど辛くはなく、レモングラスのサッパリとした後味が印象的
*プラータプティム・トート・カミン……プラータプティム(ティラピアの一種)の丸揚げというとカティアム(ニンニク)を合わせることが多いが、ここでは南タイでは特に多用されるというカミン(クミン)が上にまぶしてある、チェンマイでは珍しい料理だ
*サトー豆の炒め物……サトーとは、ネジレフサマメノキという、さやが30〜35cmにもなるマメ科の植物≪*注≫で、南部タイでは非常にポピュラーな野菜だ(その昔南部タイからマレーシアにかけて旅した時、タラート(市場)よく見かけた)。それをエビ、トマトなどと一緒に炒めてある。サトーの微妙なほろ苦さが、何とも言えない風味を醸し出している

 オーナー夫妻がアメリカと縁が深いせいで、もしかしたら英語のガイドブックなどに紹介されているのであろうか、非常に辺鄙な場所にありながら客はファラン(白人)が圧倒的に多く、席の7〜8割が彼らで占められることもあるという。自分が行った時にも、いったいどこからやって来たのか、自転車に乗って1人で食事に来たアメリカ人がいてビックリしたことがある。
 チェンマイからはまったくの郊外になるが、国道118号線はタイ北部の最も主要な幹線道路のひとつなので、夜遅くでもチェンマイまで戻れなくなるような事態にはならないだろう(ドーイサケットやヴィアンパーパオとチェンマイを結ぶソンテオや中長距離バスが夜遅くまで通る)が、できることなら自前の足を確保して出かけたほうが安心できるだろう。
【2009年4月】

≪*注≫養徳社「タイ日辞典」P1763


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