チェンマイ&北タイ文献目録
このコーナーでは、チェンマイおよび北タイにまつわるさまざまな文献・資料や、日本のプリント・メディアに掲載された記事・情報などを一覧表にして紹介している。管理人は、もともと大学で東洋史を専攻していたこともあり、ラーンナータイの歴史にまつわる文献・史料を数多く収集しているが、リピートトラベラーとなった方々のひとりひとりが、それぞれの興味・関心(例えばチェンマイ料理とか、蘭をはじめとする植物とか)にしたがって集めた文献や資料をこのページで公開しあって、ライブラリーのようなものを将来的には作り上げていければ、と考えているので、閲覧者の方に有益と思われるものがあれば、ぜひ紹介してほしい。
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書籍
■柳楽優弥のきみもゾウ使いになれる!
発行:扶桑社
監修:「星になった少年」製作委員会
ISBN-10: 4594049745
ISBN-13: 978-4594049744
価格:1,200円(税別)
日本人として、初めての象使いとなった小川哲夢さんを主人公にした映画「星になった少年」のガイド本。この書籍自体はチェンマイやタイ北部をメインの題材として取り扱ったものではないが、内容のかなりの部分に関連したコンテンツが含まれているので、このコーナーで取り上げることにした。
本自体は、おそらく子供向けに作られているのであろう、イラストや写真が豊富に使われており、本文の漢字にもすべてルビが振られている。内容は大きく7つに分けられており、映画のストーリーガイド、主人公役の柳楽優弥の市原ゾウの国とラムパーンのタイ象保護センターでの象使い体験記、象使いという仕事についての解説、象というのはどんな動物か、そして象使いになるための方法や象に会える場所の案内などで構成されている。
この中で、チェンマイおよびタイ北部が大きく関係してくる章には以下のものがあげられる。
*ゾウ使いという仕事……エレファントキャンプでの象使いの1日の生活、チェンマイなどで象使いとして多く働いているカレン族についての紹介と彼らの象使いとしての暮らしについてのQ&Aなど
*きみもゾウ使いになれる……ラムパーンのタイ象保護センターに併設されているゾウ学校についてと実際の学校でのカリキュラムの詳しい紹介やゾウと仲よくなるための方法、カレン族が使っているゾウ語についての解説など
*ゾウさんに会いに行こう!……ラムパーンのタイ象保護センター、メーピン・エレファントビレッジなど、タイ北部で象に出会えるスポットの紹介。タイ北部のエレファントキャンプの所在マップも載っている。
タイの象について深く知りたいのであれば、「タイの象」(発行:めこん)がおそらくベストな書籍だと思うが、チェンマイ、あるいはタイ旅行で象に乗ってみようとか象を見に行こうと考えている人には最低限の知識を得るために読んでおいてもいいだろう。特に子供と一緒の人には、事前に子供にこれを読ませておくと象に対する理解や接し方がまったく変わるのではないだろうか。子供向けに書かれた本ではあるが、大人が読んでも結構楽しめると思う。
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■まんが版 チェンマイの歴史
発行:都市開発研究財団
編集:イッサラー・ガンデーン
マンガ制作:シリワット・ルアンタウィー
訳者:坂本真理
ISBN:974-90886-0-3
価格:50B(寄付)/300円
1990年に、大学教授、教師、一般市民有志により設立されたチェンマイ都市問題研究所を母体とし、2001年に財団法人化された都市開発研究財団によって発行された、チェンマイの歴史をマンガで解説した小冊子。同財団は、明確な方向性なく急速に発展を続けてきたチェンマイの現状を憂慮し、都市化に伴う諸問題の研究・分析、一般市民への情報提供などを行っているが、本書もその一環として青少年や一般市民に郷土の歴史をわかりやすく伝えることによって郷土愛をはぐくむと同時に、チェンマイに残る貴重な文化遺産を守り続けてほしいとの思いから作られた、と前書きには記されている。
本文(マンガ)自体は28ページ建てで、おじいちゃんと孫娘が会話しながらチェンマイの歴史と今日的な問題点を読者に説明する、というスタイルになっている。ボリュームがボリュームなので、決してチェンマイの歴史を詳細に記しているとは言いがたいが、1ページ1ページにタイトルがつけられており、チェンマイの起源からマンラーイ王のチェンマイ建都、ビルマによる支配とトンブリー王朝の協力下でのその撃退、タイ王国への併合から第2次世界大戦中・戦後にかけての街の変化、そして今日の急激な発展とそれによって引き起こされているさまざまな問題などがわかりやすく描かれている。
“チェンマイの歴史概説”というテーマに絞り込んでタイ語や英語で書かれた書物はいろいろとあるが、日本語で読めるものということになると、この本は現在唯一の存在であると思われ、そういった意味では貴重な1冊だろう。初版(2003年)は1,000部しか印刷されていないので、興味のある人は見つけたらすぐに手に入れよう。値段も、出版そのものがビジネスベースではないため、とても良心的だ。なお、日本では東京・神田神保町のアジア書店で手に入れることができる。
■消え去った世界 〜あるシャン藩王女の個人史〜
発行:文芸社
著者:ネル・アダムス
訳者:森博行
ISBN:4-8355-4138-3
価格:1,500円(税別)
1931年、当時のビルマ・シャン州に33あった藩王国(モン、タイ語ではムアン)のひとつ、ロックソックの藩王(ソーボア、同チャオファー)の娘として生まれ、英国、第2次世界大戦下の日本、そして戦後の中央ビルマのビルマ人とさまざまな外部勢力の支配のもとでの生活を経てイギリスへと渡り、現在は同国で平穏な引退生活を送っている女性ネル・アダムス(シャン名サオ・ノン・ウゥ)が自らの生涯を振り返って記した個人史的一冊。
英国の支配下にはあったものの、ビルマとは政治的に独立し自治が認められていた子供からティーンエイジャーにかけての時代の何となく優雅でノンビリとした生活のスケッチ、第2次世界大戦時代の日本と英国の支配権争いの中での混乱と逃亡生活、そしてビルマ人の強権的な支配による藩王制崩壊とそれに伴う藩王家の没落と離散といった、彼女の波乱に富んだ人生は、割と淡々とした文体で語られていながら、それでいて読む者に鮮烈なインパクトを与えることだろう。
チェンマイや北タイに関する話が直接的に出てくるわけではないが、文中で紹介されている、かつてその多くのエリアがラーンナー王国に属していたシャン州の風景や、その地で暮らす民族的にもタイ人に極めて近いタイヤイ(シャン人)の風俗・習慣はとても興味深く読めるし、巻末の資料にはマンラーイ王直系のチェントゥン家の系図が掲載されている(その中の数名は、チェンマイ、チェンラーイで今も存命)ほか、文中にチェンマイ、北タイとの深いつながりをうかがわせる部分もあり、単純に現在の国境線ではこの地域をくくって見ることはできない、ということがとてもよくわかる。
話は、彼女が英国に移る40年ほど前で事実上終わっているが、現在のビルマ人支配下におけるこの地域の問題点を考察する上でも有用な内容だ。中に掲載されている、著者のファミリーの昔の写真も非常におもしろい。
なお、訳者(森博行氏)は、チェンマイのホテルで著者と偶然に知り合い、この本を出版することになったという。そういった意味でも、チェンマイとは関係の深い1冊と言えるのかもしれない。
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■シャムの日本人写真師
発行:めこん
著者:松本逸也
ISBN:4-8396-0072-4
価格:1,800円(税別)
今からおよそ100年前の明治なかごろ、1890年代から1910年代にかけてタイに渡り写真館を開いた日本人たちの一生を描いた、ノンフィクション。
タイ国立公文書館で見つけた1枚の写真をきっかけに、明治維新から日清、日露、大東亜戦争、そして戦後と、時代の荒波に翻弄されながらも異国の地においてたくましく生き抜いた彼らの生涯を、鹿児島、横浜などの日本各地からバンコク、チェンマイまで丹念に追いかけて作品として上梓した筆者の苦労は、並大抵のものではなかったであろう。そしてそれ以上に、この本の中に登場するタイにやって来た先人たちの生き様は、読者に深い感銘を与えるに違いない。とりわけ、ラムパーンとチェンマイで最初に写真館を開いた田中盛之助の娘と結婚して、当地でその天寿を全うした波多野秀が文中で語るチェンマイにまつわるさまざまな話は、実に興味深い内容だ。
中に掲載されている古いタイの写真も大変貴重なもので、チェンマイと日本とのかかわりを知る上でも、チェンマイ好きの方はぜひ読んでおくべき一冊だと思う。
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雑誌・新聞
| NO. | タイトル | 発行 | 書名 | 発行日・号 | 備考 |
| 1 | 出家 だれもが1度は考えた | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2001.5.20 | 日曜版 |
| 2 | 少数民族を巻き込むタイ・ビルマ国境紛争の裏に「麻薬汚染ルート」あり | 小学館 | サピオ | 2001.6.13 | |
| 3 | ゴールデントライアングルに行こう 〜麻薬づくりから観光へ〜 | 朝日新聞社 | アエラ | 2001.6.25 | |
| 4 | チェンマイの一村一品運動 | 生活産業新聞 | 2001.10.11 | ||
| 5 | 文字どおり「カモネギ」になったタイ永住日本人の「無惨」 | 新潮社 | 週刊新潮 | 2001.12.20 | |
| 6 | 利害波立つメコン開発 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2001.12.14 | |
| 7 | 至福のチェンマイ、穏やかなる休暇 〜特集 大人の贅沢〜 | 日経BP社 | プライヴ | 2002.11 | |
| 8 | 続メコン川流域(7) 〜脱麻薬で「黄金の四角地帯」〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2003.7.24 | |
| 9 | 捨てられた子、タイにも | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2003.9.21 | |
| 10 | 北部タイの子供たち(1) 〜国境の橋 物ごいの日々〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2003.10.30 | |
| 11 | 北部タイの子供たち(2) 〜外国人探し深夜のバー〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2003.10.31 | |
| 12 | 北部タイの子供たち(3) 〜支え合うエイズ感染者〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2003.11.1 | |
| 13 | 北部タイの子供たち(4) 〜他の手段 稼げぬ年齢に〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2003.11.4 | |
| 14 | 北部タイの子供たち(5) 〜未来見据え小さな融資〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2003.11.5 | |
| 15 | タイ発 〜心に傷 元「出稼ぎ」女性〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2003.11.19 | |
| 16 | 「F1」並み メコン下り | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2004.1.20 | |
| 17 | ルビーを追って(5) | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2004.9.16 | |
| 18 | アジアの街角 チェンマイ(1) 〜伝統誇る職人通り〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2005.4.5 | |
| 19 | アジアの街角 チェンマイ(2) 〜僧侶とおしゃべり〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2005.4.6 | |
| 20 | アジアの街角 チェンマイ(3) 〜パン職人の恩返し〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2005.4.7 | |
| 21 | アジアの街角 チェンマイ(4) 〜鼻で絵描くゾウ〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2005.4.8 | |
| 22 | アジアの街角 チェンマイ(5) 〜古都の夜は別の顔〜 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2005.4.9 | |
| 23 | ファンキー・アジアンリゾートを行く | エスクァイア マガジン ジャパン | エスクァイア日本版 | 2005.5.24 | |
| 24 | チェンマイ、森のヴィラの休日 | エスクァイア マガジン ジャパン | エスクァイア日本版 | 2005.6.24 | 「アジアの古都リゾートヘ」特集内 |
| 25 | メコンの主?大ナマズ | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2005.7.1 | |
| 26 | タイ・クンユアムの戦争博物館 遺品が語る戦時の友好 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2005.10.17 | 夕刊 |
| 27 | ミャンマーの少数民族 タイの難民キャンプへ | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2006.2.9 | 夕刊 |
| 28 | モン族の処遇 タイ政府苦慮 | 朝日新聞社 | 朝日新聞 | 2007.3.19 | 夕刊 |
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![タイ北部の街、チェンマイ専門の情報サイト[サワディーチャオ チェンマイ(Sawadeechao ChiangMai)]](../img_c/header.gif)












